パーマの巻きかたによる印象のちがい
パーマのための質感のちがい
パーマがイコール希望のヘアスタイルになるには、
計算されたベースカットが大切になってきます。
今回はパーマについてスライスや方向によっての、
ボリュームに変化について考えてみたいと思います。
●パーマの巻きかた以前に薬剤の作用を発揮させること
注意しなければならないことが、髪の毛を乾燥させないことです。
1.薬剤作用が効率的に作用するよう十分水分を浸透させる 2.ペーパーも霧吹きで湿らせる
3.中間水洗で1剤を流す 4.薬剤の付けムラがないように 5.カットの剝き(中間~毛先)は均一に
6.巻き方のヘアデザインに合わせて技法を使い分ける
例えばスパイラル巻きの場合は根元からリッジ感が出したい場合や、ボリュームだす場合に効果的です。
オーバー部位はサポート巻きの場合にはウェーブ感が、アンダーのようなリッジ感が出ずらい場合もあり、
オーバー部位をスパイラル巻きすることで根元から均一なカール&ウェーブが可能になります。
若い世代から大人世代のとくにとれやすい人や、根元にリッジ感がほしい場合には効果的な技法です。
●間引きやロッドの大小を付けながらコントロールする
間引きパーマはボリューム出したくない場合や、ルーズな質感にしたい場合に使う技法です。
大小のロッドで変化する時はナチュラルな質感や、ウェーブ感とストレートな場合のボリュームダウンのような仕上げに効果的です。
巻きかたはカットデザインがベースのウェーブや、年代によるパーマの強弱づけをコントロールする必要があります。
大人世代にルーズ感のあるヘアはかならずしも適切な場合でないことも多いからです。
加齢のため髪が細く、髪の本数が少ない大人世代は若い頃とくらべボリューム感が大切なアイテムだからです。
●メンズに効果的なねじりピンパーマ
根元からクセのような質感を求める場合には、たた単にピンパーマでかけるだけでは、パーマがすぐ取れます。
ねじりを2回転半くらいがリッジ感が自然です。ねじりが弱いとパーマが落ちるし、ねじりが3回転以上の場合は細かくなりすぎるからです。
重要なのは毛先をはねて巻かないこと、必ず毛先もねじりを加えはねないように流さないよう巻くのがポイントです。
練習さえすれば身につく技法です。
目次
1.中巻の巻き方と表現力
2.毛先巻きと表現力
3.方向性にいるウェーブのちがい
4.スライスの角度によってのボリュームのちがい
3.まとめ
中巻の巻き方と表現力
中巻の巻き方メリット
●中間や毛先からペーパーを巻き込むパーマ。
リッジ感や動きのあるパーマスタイルに向いています。
●ナチュラル感のある質感が出てきます。
●ボリュームが毛先巻きより迎えられる。
中巻の巻き方デメリット
●パーマのテンションが毛先巻きにくらべて、
テンションが弱めですのでパーマがとれやすい。
●リッジ感のある束感はでてきましがウェーブ感が出てこない。
毛先巻きと表現力
毛先巻き方メリット
●空気感のような質感や表現をでてくる。
●毛先から巻かれたものは、強いリッジとウェーブが出るため、
バージンヘアやパーマのとれやすい人に向いています。
毛先巻きのデメリット
●ボリュームが出るためかかりやすい人や、傷んだ髪の人には注意が必要です。
●リッジ感よりも毛先にウェーブが出るためボリュームのバランスを考えるように。
方向性によるウェーブのちがい
顔回りなど明るく見せたり、しとやかに見せるることが、巻き方によって表現できる。
フォワード
根元が立ち上がって見えるので重心が高くなります。また、
包み込むようなウェーブが出るためナチュラルな印象に見せる。
リバース
根元の立ち上がりを迎えられるので、重心が低くなります。
ウェーブが外に向かうので、リッジがはっきり出て華やかな印象に見せる。
スライスの角度によってのボリュームのちがい
スライスの取り方によっても重心の位置は大きく変わる。
スライスの取り方を変えてワインディングしたボリュームの変化を考える。
横スライス
リッジ弱く、ウェーブが出やすくフォルムは横広がりで丸みが帯びてくる。
斜めスライス
リッジやウェーブは出てきても、フォルムは縦長になってきます。実践でも一番使われる巻き方。
縦スライス
リッジが強くでて、フォルムは縦長になります。
■横スライスは毛束の落ちる位置が同じために、リッジ感に統一感が出てきます。
ウェーブは平面的で横広がりになりボリュームも出てきます。
斜めスライスは横スライスと縦スライスの、リッジとウェーブが同時に表現できます。
縦スライスはボリュームがでてこないように。
まとめ
巻き方も種類によって表現が変わることが理解できましたか。
顔の骨格などからもスライスの取り方によって印象が変わります。
たとえば顔が丸い人には丸みを帯びてくる、平巻き(横スライス)がいいでしょう。
ほんの一例ですが知識として持っていると、
お客さまに似合う髪型を提案できます。
【プロ用の薬剤販売】クチクラ HPはこちら⇒
カーリング剤が進化によって、巻き方などにこだわらなくても、均一なカール感が得られます。
名古屋でサロンを営業しながら「プロ用の薬剤販売」を行っている。
クチクラさんです。1剤のチオグリコール酸1%を塗布し、巻き終わりにシスティアミンの2%を塗布し、
中間水洗の前に希釈した、マレイン酸とレブリン酸で処理し、水洗し酸化剤の効果も高く均一にかかります。
巻き方はキレイに巻いたほうがキレイにかかりますが、必要以上に巻き方にはとらわれずに、
中間処理剤や前処理や後処理を組み合わせることで、美しく均一なパーマがかかります。