パーマ施術と対策 美容師編
肌ツヤを美しく見せるヘアカラー
美容室でのパーマのトラブルや気になる相談をまとめてみました。
パーマをかけてもすぐとれてしまう、パーマがかかりた時に対処法など、
パーマの施術時のQ&Aをわかりやすくまとめてみました。
目次
1.細くてやわらかい髪に対しての処置
2.パーマを強くした後に弱めにかけた後の状態と処置
3.パーマ1剤後の時のキャップの使用目的
4.まとめ
細くてやわらかい髪に対しての処置
細くてもかからない毛質もある
髪がやわらかい場合でもかかりずらい毛質は存在します。
欧米人の髪は細くて柔らかな毛質ですが、実際はパーマがかかりが悪いようですね。
ヨーロッパなどでは濃度が日本のように低い基準でなく、
日本の厚生省の認可の倍近くの濃度の使用です。
欧米人の毛質は髪が密なために、パーマ剤の浸透が悪く、
パーマの還元作用に時間がかかります。
他には、猫毛のようなシスチン量が少ないことが原因で、
パーマの持続性が悪くなる場合もあります。
かかりが悪い場合は還元剤を、酸性の一剤とコスメパーマの一剤を交互に塗布し、
クリープ作用によるパーマの持続を高める処置をします。
パーマを強くした後に弱めにかけた後の状態と処置
髪と還元剤を理解する
チオグリコール酸(TG)システィーン(ca)システィアミン(cys)と3種類の還元剤。
還元剤3種のパーマ後の毛髪の還元後の構造解析を見比べてみましょう。
これらの還元剤によって酸化後は結合も元の状態には戻らない。
これらをX線で観察したところ、ca→cys→TGの順でアミノ酸が少なくなっています。
TGについてはα-ヘリックスの減少が分かった。
アリミノさんから参照画像
α-ヘリックス・・・、ペプチド結合でつながったアミノ酸のこと
簡単に説明しますとアミノ酸(タンパク質)が減少する。
還元剤を使用する場合は、システィアミンなど髪の抵抗の少ない還元剤を使用が良いでしょう。
GMTから出ている酸性パーマとシスティアミンを、ミックスが理論的にベストの選択でしょう。
パーマ1剤後の時のキャップの使用目的
還元作用を高める
1.保温と見栄えをよくするため
髪の薬剤が芯(毛髄質)まで浸透させるための温度管理。
温度が低くなると薬剤の効果が薄れる。また、お客さまやサロンの見栄えが良くなる。
2.アルカリ剤は揮発しやすく
2.一剤の薬剤が有効に左右しにくくすることをさけ、
アルカリやPHバランスを整え、薬剤効率を高めていきます。
3.乾燥を防止します
薬剤の浸透は濡れている状態のほうが作用し状態が良くなります。
乾燥することで有効成分にムラが出て、パーマの不均等を起こしやすくなります。
4.酸化することを避ける
チオグリコール酸やシスティーンは空気により酸化する特性があり、
空気中の酸素によって薬剤の効果が薄れ効果も半減します。
まとめ
パーマは薬学的に深い理論を知ることが大切です。
例えばパーマの放置時間を長短でかかり具合を調整して作業しますが、
パーマは時間でかかり具合を調整するのではなく、
ロッドの大小つまり円周で調整することが望ましく、時間を調整することで髪の損傷の原因にもなります。
基本的な一例ですがパーマと髪を良く知っておくことが大切です。
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髪のことに関する勉強をおすすめします。
ヘアサロンウェーブは流山市美容室から定期的にブログを更新しています。