毛髪カウンセリング(美容室)
施術の見極めのベースの判断材料
ヘアデザインにおいて一番大切なのはヘアデザイン。
カットが思惑の通りにされていても、髪質に見極めに失敗すると、
ヘアデザインの根本から見直しをすることになります。
パーマやヘアカラーなどの技術にも大きな影響が出てきます。
そのへんを切り口に考えてみましょう。
目次
1.毛髪診断の見極めかた
2.髪質によるパーマやヘアカラーの対策
3.髪質を前・後処理によって施術をカバー
4.まとめ
毛髪診断の見極めかた
施術前での重要な要素(毛髪診断)
髪質の見極め方は大別して4つほどあります。
●ストレート毛とクセ毛(乾いた髪の状態)
ストレートの髪は指で馴染ませると「つるつる」すべる感覚があり、
クセ毛は髪そのものの「ざらざら」したキューティクルが引っかかる感じ。
髪の毛を1本を毛先から根本まで滑らせ確認します。
●硬毛と軟毛(乾いた髪の状態)
縮毛矯正のようなテストを行います。
髪1本をテールコームで2重に巻き付けて弾力によって判断します。
ドライ状態で肉眼で髪のタイプを見極めます。
●太毛と細毛(髪を濡らして判断)
ドライ時などはボリュームで髪の状態をみる。
白い紙やティシュなどを髪1本のせて太さを判断。
●撥水性と吸収性(乾いた髪の状態)
撥水性は髪に(ドライ時)ツヤが出てハリがあります。
吸収性はボリュームがなくパサパサ感がある。
ヘアカラーや縮毛矯正など傷んで吸収性の状態になることも多いようです。
髪質によるパーマやヘアカラーの対策
髪質とパーマ・ヘアカラー
【直毛の毛質】
水と混ざりにくい疎水性の量が少ないためにヘアカラーは染まりずらく、
パーマは間充物質の移動によって決まり、
戻ろうとする力が働く反発力が大きいためにパーマはとれやすいと言えます。
【クセの毛質】
毛髪内部の疎水性の量が多いためにヘアカラーは染まりやすく、
パーマは間充物質が少ないために固定力も弱くなります。
*疎水性とは・・・、水に対する親和性が低い、すなわち水に溶解しにくい
、あるいは水と混ざりにくい物質。
【硬い太い毛質】
一般的に硬い太い毛質はパーマはかかりずらいと言えます。
髪のダメージは間充物質が多いために傷みは大きい。
【やわらかく細い毛質】
キューティクルの枚数が少なくかかりやすいと言えます。
ただし、髪のダメージは間充物質が少ないために傷みは小さい。
【撥水性の毛質】
撥水性の髪質は間充物質も多いためかかりにくいと言えますが、
半面パーマがかかると固定力があります。
【吸水性の毛質】
間充物質も少ないためかかりやすく、
パーマの持ちも間充物質が少ないために弱くなります。
髪質を前・後処理によって施術をカバー
前・後ろ処理など行い髪質をカバー
髪質には間充物質を補給する、ケラチン・コラーゲンなどを補給します。
前処理など行う
1.コルテックス内にある間充物質を補給
PPTのタンパク質やアミノ酸を前処理として使用
●ヘアカラー
染料の固定や染料の吸収の過多による防止
●パーマ
PPTのタンパク・アミノ酸を補給しハリのこしを与える。
2.CMC(細胞膜複合体)を補給
CMC成分・・・アミノ酸・MMF成分や油分を配合したものを塗布します。
●ヘアカラー・パーマ
薬剤の前にキューティクルやコルテックスに細胞同士の結合させ、
柔軟性や水分を補給します。
*ダメージ部位にはケラチンやコラーゲンを補給します。
後処理など行う
1.間充物質の補給
2.親水性を撥水性に戻す
3.薬剤の残留を除く
4.CMC(細胞膜複合体)を定着
5.中和状態のバランスに保つ
6.キューティクルを整える
髪の内部でもっとも重要な部位であるコルテックスは、
繊維状の束(タンパク質)フェブリルと間充物質が接着の役割をはたします。
*コルテックスはのり巻きのごはんの部位に指します。
キューティクルがのりで、かんぴょうがメデェラの役割
間充物質の毛束がしっかりと入っていれば、うるおいやツヤなどがあり、
髪にも弾力性に富む理想的な髪質といえる状態です。
毛髪がダメージをうけ中の繊維の束が流れ出てしまうことで、
ケラチンやコラーゲンなどタンパク質が失われます。
紫外線や化学的(アイロン・ドライヤーの熱)など要因で、
傷みが出てしまいます。
内部や外部などの影響で間充物質が失われてしまいます。
まとめ
お客さまの現状を把握してつぎのステップにすすむことが大切です。
髪の正しい構造を理解し傷む原因を知ることで、
お客さまとの信頼関係を構築します。
流山市美容室ヘアサロンウェーブは、
美容情報を発信しています。