シャンプー成分界面活性剤について
界面活性剤の働き
シャンプーやトリートメントなどはほとんどの商品は界面活性剤になります。
では、界面活性剤とはなあ~に?
いがいと知られていない成分を細かく具体的に説明いたします。
目次
1.界面活性剤とは
2.シャンプー剤の成分
3.トリートメント剤の成分
4.その他のヘアケア剤(スタイリング剤・ワックス)の成分
5.まとめ
界面活性剤とは
浸透作用・乳化作用・分散作用など汚れを除去する仕組み
界面活性剤は表面活性剤ともいわれる。液体と液体・個体と液体・気体と液体を吸着させて、
界面の性質を変える性質を界面活性剤・表面活性剤といいます。
通常水になじみにくい物質を繊維・油・ススを水の中に入れると分離しますが、
界面活性剤は「親水性」水になじみやすい、「親油性」油になじみやすい、
混ぜ合わせることで、汚れを除去し洗浄の働きを促進します。
化粧品・衣料品・商品などの成分として使われています。
【繊維】浸透作用
天然繊維の「ウール」は水に浸しても、繊維の中に水が入らず浮いなじみません。
水の分子が引き合う力が働くためです。
ここに界面活性剤を入れると、繊維は沈み表面と界面活性剤がなじみやすなります。
このような現象を「浸透作用」といいます。
【乳化作用】
水と油は同じ容器にいれても分離します。そこに界面活性剤を加えることで、
親油基が油の粒子を取り囲み、親油基がオブラートに縦に包み込み、
水と油が混ざりこむことができます。
この現象を乳化作用といいます。
食品で代表的なのは牛のお乳のたんぱく質です。
牛に含まれるたんぱく質が界面活性剤の働きをして、混ざり合った状態を保ちます。
【分散作用】
ススのような細かな粒子は水に浮かんでしまいますが、
ここに界面活性剤を入れると、細かな粒子を取り囲み、水中に粒子が水に散らばります。
これを「分散作用」といいます。
シャンプー剤の成分
シャンプーの目的効果について
シャンプーの目的や効果は、毛髪や頭皮の汚れを落とすことと、
マニピレションテクニックで高揚感を与えること。
「外的要因」 ほこり・汚れ・外気のガス・花粉・スタイリング剤
「内的要因」 毛穴の汚れ・皮脂・汗腺の汚れ・頭皮のフケ
皮脂や汗腺の汚れはシャワーだけでは分離しないために、
洗浄成分としてアニオン界面活性剤や両性界面活性剤を使います。
この成分だけを頼っているとパサパサ感になってしまうので、
触り心地ややわらかな質感を出すために、コンデション二ング成分をプラスして、
髪に豊潤さをプラスしてソフトな洗いあがりを実現します。
シャンプー剤の成分
シャンプーの目的効果について
シャンプーには髪をきしみをなくす・保湿補修・香料・防腐剤など、
含まれそれぞれの役割があります。
■界面活性剤
目的 汚れを落とす・髪を清潔に保つ
原料名 アニオン界面活性剤、両性界面活性剤
■コンデション成分
目的 きしみをなくす、サラサラにする
原料名 カチオンポリマー、カチオン界面活性剤、タンパク質誘導体、シリコーン誘導体、
天然油、エステル油
■増粘剤
目的 粘土をプラスにする
原料名 セルロース誘導体、合成ポリマー、無機塩類
■毛髪保護剤・湿潤剤
目的 毛髪保護・補修
原料名 タンパク質誘導体、多価アルコール、多糖類、天然油、エステル油
■香料・その他
目的 商品の香り、商品の特長つけ、安定化
原料名 香料、紫外線吸収剤、清涼剤、酸化防止剤、金属封鎖剤
■防腐剤
目的 商品の特徴づけ、安定化
原料名 パラヘン、安息香酸、サリチル酸、フェノキシエタノール、イソチアゾリン
トリートメント剤の成分
トリートメントの働き
トリートメントの由来・・・髪を手当てする保護するとい意味。
■トリートメントの由来
トリートメントタイプの商品(ヘアリンス・コンデショナー・ヘアパック)等は、
「カチオン界面活性剤・油剤(油分)・コンデション二ング」成分が配合されています。
カチオンの特徴として「自分の持つプラスの性質により毛髪のマイナスに強く反応し結合」。
親油基は油をオブラートのように包み込む性質があるため、
髪1本1本に膜を張り、静電気の発生を迎えることができます。
このような作用によって髪にうるおいとしなやかな質感をあたえまとまり感をアップします。
■界面活性剤
目的 きしみ感をなくす、静電気防止
原料名 カチオン界面活性剤
■コンデション成分
目的 きしみをなくす、毛髪保護補修
原料名 カチオンポリマー、カチオン界面活性剤、タンパク質誘導体、シリコーン誘導体、
アミノ酸
■油剤
目的 天然油脂、増粘効果、高級アルコール、多糖類
原料名 セルロース誘導体、エステル油、無機塩類
■毛髪保護剤・湿潤剤
目的 毛髪保護・補修
原料名 タンパク質誘導体、多価アルコール、多糖類
■香料・その他
目的 商品の香り、商品の特長つけ、安定化
原料名 香料、紫外線吸収剤、清涼剤、酸化防止剤、金属封鎖剤
■防腐剤
目的 商品の特徴づけ、安定化
原料名 パラヘン、安息香酸、サリチル酸、フェノキシエタノール、イソチアゾリン
その他のヘアケア剤(スタイリング剤・ワックス)の成分
油性成分と髪ポリマー
ヘアにうるおいとしっとり感を重視するヘアクリーム・オイル・ワックスから、
ヘアの固定力をアップさせるヘアスプレー・ジェル・ミストなどに分類されています。
■油分を主体にした成分・・・・・スプレーワックス・オイル・ヘアクリーム
■ポリマーを主体にした成分・・・ミスト・ハードスプレー・艶出しスプレー
【スタイリングの用剤と成分】
■溶媒
目的 整髪成分を溶かす
原料名 水、アルコール、噴射剤
■油性成分
目的 セット性のアップ、質感のアップ
原料名 天然油脂、エステル油、ワックス。シリコン
■ポリマー成分
目的 セット性のアップ、粘度をアップ
原料名 ビニルポリマー、アクリル系ポリマー
■香料・その他
目的 商品の特徴づけ、安定化
原料名 香料剤、紫外線吸収剤、清涼剤、酸化防止剤、金属封鎖剤
■防腐剤
目的 商品の特徴づけ、安定化
原料名 パラヘン、安息香酸、サリチル酸、フェノキシエタノール
まとめ
美容師はまずヘアケア剤の内容成分を詳しく知る必要があります。
知ることによってお客さまがどんなお悩みを解決する糸口を見つけだせます。
お客さまにあったヘアケア剤を使用することで、
お手入れしやすいまとまりのよい、ヘアスタイルを維持できることが可能になるからです。
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