シャンプー剤に使用されている界面活性剤

シャンプー剤の代表的な界面活性剤

ホームケアからサロンケアまで幅広く使用されている、
シャンプーの種類や成分や特長を項目別に詳しくまとめてみました。

目次

1.アニオン界面活性剤
(1)高級アルコール系
a.ラウリン硫酸Na
b.ラウレス硫酸Ns

(2)α-オレフィイン系
a.α-オレフィイン系
a.α-オレフィイン系(c-14-16)スルホン酸

●アミノ酸系
(3)グルタミン酸
a.ココイルグルタミン酸Na
b.ラウロイルタミン酸Na

(4)アラニン系
a.ラウロイルメチンアラニンNa
b.ココイルメチンアラニンNa

(3)グリシン系
a.ラウロイルサルコシンNa
b.ココイルサルコシンNa
c.ココイルグリシンNa

(4)タウリン系
a.ココイルメチンタウリンNa
b.ラウロメチンタウリンNa

(5)たんぱく質由来系
a.ココイル加水分解コラーゲンNa

(6)スルホコハク酸系
a.スルホコハク酸ラクレス2Na

(7)アルカリ石鹸系
a.オレイン酸Na
b.ヤシ油脂肪酸Na

(8)酸性石鹸酸Na
a.ラウレス酢酸Na

(9)アミドエーテル硫酸系
a.PEG-3ヤシ油脂肪酸アミドMEA硫酸Na

2.両性界面活性剤
●ぺタイン系

(10)アミド型
a.ラウラミドプロピルぺタイン
b.コカミドプロピルぺタイン

(11)イミダゾリ二ウム型
a.ココアン酢酸Na

(12)アミノ酸系
a.ラウリミノプロピオン酸Na

3.まとめ


高級アルコール系


ラウリン硫酸Na・ラウレス硫酸Nsの特長

ラウレス硫酸Na(正式名)の化学名はポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム。
高級アルコール系界面活性剤は汎用シャンプーに多用されますがラウレス硫酸Naが主流で、

ラウリル硫酸Naは今日ではほとんど配合されません。
ラウレス硫酸に数個つないで、リルをレスに低刺激で改善されています。

ホームケア(市販品)主な商品
TSUBAKI(資生堂)・メリット(花王)・ラックス(ユニリーバ)・エッセンシャル(花王)
など大手メーカーがほとんど使用している高級アルコール系。

原料が安く大量販売に適しているのが高級アルコール系です。


α-オレフィイン系


α-オレフィイン系の特長

ラウリン硫酸Naラウレス硫酸Nsと大きなちがいはなく、
洗浄力が強いのが特徴で食器や洗顔料など使われることが多いようです。


グルタミン酸


ココイルグルタミン酸・ラウロイルグルタミン酸の特長

■アミノ酸系

「ココイル」とは「ヤシ油から抽出した脂肪酸を用いている」という意味で、
ココイルグルタミン酸の場合、
ヤシ油から抽出した脂肪酸とグルタミン酸を原料にして作られた界面活性剤ということになります。

アミノ酸系界面活性剤は、髪の毛を構成するアミノ酸由来の成分に由来しているため、マイルドに洗い上げることができます。


アラニン系


a.ラウロイルメチンアラニンNa・ココイルメチンアラニンNaの特長

■アミノ酸系

頭皮や肌にやさしくさっぱりとして洗い上がり。
低刺激で泡切れがよく、サラッとした感じ。

デメリットとしてはボリュームが抑えぎみで、ふんわり感が足らない。
アミノ酸の中では洗浄力も高くグレードが高いシャンプー剤です。


グリシン系


ラウロイルサルコシンNa・ココイルメチンアラニンNa・ココイルグリシンNaの特長

■アミノ酸系

天然油脂であるヤシ脂肪酸グリシン系を配合して作られてアミノ酸界面活性剤。
やわらかい洗浄力と適度な脱脂力があり、

天然シャンプーやアミノ酸系シャンプーに配合され、
薬用石鹸・歯磨剤・ボディソープまで幅広い商品に使われいます。


タウリン系


・ココイルメチンタウリンNa・ラウロメチンタウリンNaの特長

ココイルメチンタウリンNaの「ココイル」とは・・・

ココイルとはココナッツオイルの省略されたもので、
成分表示に「ヤシ脂肪酸」と書かれていることもあるので注意が必要です。

さらさらしたさっぱり感。
低刺激だ頭皮にやさしく、泡切れが良く、きしみも少ない。
ボリュームを迎えので、ふわふわした洗い上がりにはなりません。

デメリットとしてはボリュームが出ないので、ふんわりとした仕上がりにはなりません。

グレードは高くメディアでも取り上げられている。


たんぱく質由来系


ココイル加水分解コラーゲンNaの特長

加水分解とは・・・水の作用により分子が分解する反応

コラーゲンのたんぱく質を加水分解して摂れたポリペプチドから作られています。
毛髪や皮膚にやさしい低刺激性。

シャンプーや基礎化粧品やヘアケア剤など、
毛髪保護補修剤としても効果があります。


スルホコハク酸系


スルホコハク酸ラクレス2Naの特長

泡の持続性が高く、他の界面活性剤と混ぜ合わせることで起泡力がパワーアップ。
一般の高級アルコール系よりも低刺激。

目に対する抵抗が少ないので、
基礎化粧品やメイクアップのクレンジングなどにも使用される。


アルカリ石けん系


オレイン酸Na・ヤシ油脂肪酸Naの特長

■石けん系

石鹸とは・・・動植物性と油脂、脂肪酸をアルカリ反応させた界面活性剤の一つです。

皮脂などの洗浄力が高く、PH値も高いので皮膚や頭皮などの刺激性がある。
水の中のカルシウムイオンに反応して髪に、白いカスのような物質が髪に付着するので、

髪の表面が硬くなる。
また、石けんは皮脂を取るには適しているので、
洗濯の皮脂の汚れは洗剤よりも石けんがグット。

ただし、油分などの洗浄には適していません。
皮脂のような軽い油分はあっているのですが、一般的な油汚れには適さず、

例いえば台所の油などには洗浄しきれません。


酸性石鹸酸系


ラウレス酢酸Naの特長

■石けん系

酸性石鹸酸系・・・洗浄力は高く低刺激な成分

生分解性・・・水道水などにも生分解され環境にやさしい

アルカリ石けんと構造が類似しており、低刺激で髪のたんぱく質にたいしてもやさしい。
基礎化粧品・メイク(クレンジング)・ボディソープなどに使われています。

価格が高めに市販シャンプーではほとんど使されいません。


アミドエーテル硫酸系


PEG-3ヤシ油脂肪酸アミドMEA硫酸Naの特長

泡立ちと低刺激を兼ね備えたシャンプー剤。たんぱく質由来系はコラーゲンNaできているので、
頭皮にも抵抗がなくコンディショニング性が高い。

高級アルコール系と同じレベルの泡立ちのよさ刺激がすくない。


アミド型


ラウラミドプロピルぺタイン・コカミドプロピルぺタインの特長

■両性界面活性剤

●ベタイン系

ベタイン型の両性界面活性剤は、皮膚や眼に対する刺激が弱く、
硬水中、他の活性剤との組み合わせにおいて洗浄性や起泡性を向上させる補助剤として幅広く使われています。


イミダゾリ二ウム型


ココアン酢酸Naの特長

●ベタイン系

敏感な眼への刺激性や皮膚にもおだやか作用するため、
一般ではベビーシャンプーやアレルギーの方に使用されることが多く、
きめ細やかクリーミーな泡立ちになります。


アミノ酸系


ラウリミノプロピオン酸Naの特長

両性とアミノ酸との組み合わせによって、頭皮や皮膚にやさしく低刺激。
髪に皮膜をつくって保護し、感触をやわらかく包み込みます。

これらが頭皮や皮膚の弱いひとに適度な水分量を与えるので頭皮と髪に良好な状態を保ちます。


まとめ


シャンプーの界面活性剤はアニオン界面活性剤と両性界面活性剤と大きく2つに分かれ、
その中でも高級アルコール系・アミノ酸系・石けん系・ぺタイン系と大別されます。

細かく分別するともっと種類がありますが、
洗う場所や毛質によって、皮膚の弱い人など状態によって様々なシャンプーがあります。

シャンプー剤の知識として参考にとまとめてみました。

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