ミディアムを極めるカットデザイン
カット用語を理解することでバリエーション広がる
カットのベースカット・セクション二ング・ヘアフォルムなどの、
言葉を理解することで技術の幅が広がりお客さまにスタイル提案しやすくなります。
長さの長短やボリュームの量感調整を施すことで、
デザインの幅が広がりお客さまに喜ばれることになります。
目次
1.オーバダイレクション
2.2セクションの特徴
3.オーバーセクション&アンダーセクション
4.まとめ
オーバダイレクション
角度によって長さの長短をつける
頭皮に対して90度でパネルを引き出したものを「オンベース」と呼ぶのに対して、
前後・上下に引くことをオーバダイレクションという。
おもに耳の後や前髪など長さの変化を表した部分に入れていきます。
■サイドからのビュー
「前さがりのボブ」
正中線上にガイドを設定し、
すべて1つ前のパネルにオーバダイレクションをカットした場合。
前下がりのボブのようなデザイン
「前上がりのミディアムスタイル」
フェイスラインにガイドを設定し、すべて前のパネルにオーバダイレクションをかけながらカットした場合。
2セクションの特徴
ワンセクションと2セクション
1つのヘアスタイルを切るときは一度にカットをするよりも合理的であるために、
1セクションと2セクションを分けるベースカットを行います。
サロンワークお客さまのニーズを理解したうえでカットセクションを使います。
■1セクション
○重心が低くなる
○ハチ下のクビレがでにくい
○すそが広がりやすいAラインのフォルムになりやすい
○ハチの下部分に重さがのこりやすい
■2セクション
○重心が高くなりやすい
○ハチの上の部分の長さが強調される
○ひし形のシルエットになりやすい
○ハチの下の量感が*ディスコネクションで減っているので、
ソギをそれほど必要としない。
*ディスコネクション・・・つながっていない、頭を分割して2セクションに分けてカットすることを言う。
アンダーセクション&オーバーセクション
ワンセクションと2セクション
1セクションと2セクションの意味と違いを見てきました。
今回は深く2セクションの考えかたや役割と印象の違いを考えましょう。
■アンダーセクションの形を変える
○アンダー/ハイレイヤー・・・
アンダー部分が一番減っているスタイル。その分絞られていて毛先の動きやすくなる。
外ハネのようなデザインが合わせるとよい。
重めのスタイルの場合。アンダーを軽くしたときは上を長めにするとバランスがとれやすい。
○アンダー/ハイレイヤー+グラデション・・・
毛先を落ち着くを持たせたい時は、アンダーのスソにグラデションを使い重さを出すと効果的。
レイヤーとグラデションを合わせて落ち着いたフォルムに。
○アンダー/セイムレイヤー・・・
レイヤーでカットされているので軽さはでるが、
ハイレイヤーに比べてやや丸みが出てくる。
全体的いなだらかなコンサバヘアの印象。
○アンダー/ハイグラデション・・・
アンダーが重くバックの質感が残っていて、ボブっぽいシルエットに。
全体的に重さがの残るのでクラシカルな雰囲気に。
髪は落ち着く反面重さすぎに気をつけ下さい。
■オーバーセクションの形を変える
アンダーは全てローレイヤーで統一し、オーバの形を変化させてフォルムの印象を変えていきます。
○オーバー/ハイレイヤー
アンダーはローレイヤーに合わせて、オーバはハイレイヤーのため幅が広いため、
毛先が動きやすくカジュアルな印象になります。
オーバの量感が減っているため縦長のフォルムになっています。
全体として軽さのあるスタイルになる。
○オーバー/ハイグラデション
オーバとアンダーの部分に重みが出るためにウェートに位置がさがる。
重さが残る分落ち着きのあるコンサバ的な印象に。
○オーバー/ハイグラデション
頭の形から90度でカットすることで、
頭の丸みに沿ったマッシュっぽシルエットなっている。
ハイレイヤーとは違いフロントも丸みがでてフェミニンさが出てきます。
まとめ
2セクションカットすることでコンサバっぽさや、フェミニンな幅広いカットが可能になります。
ミィデアムはサロンワークの中でも多いヘアスタイルなので、
印象を変えるには理解していくと仕事のスピードアップにもつながります。
展開図など自分でデッサンなど描くと理解が深まります。