ダメージを残さないパーマ施術方法
パーマプロセスを守る
パーマがいつも安定的にかからないことがあるのには理由があります。
薬剤(パーマ剤)の選択・毛髪の判断・前処理や後処理・中間水洗など、
数多くの点をチェックする必要があります。
一つ一つ考えていきましょう。
目次
1.毛髪による薬剤の選択
2.前処理と1剤の塗布のポイント
3.中間水洗の処理
4.後処理のポイント
5.まとめ
毛髪による薬剤の選択
お客さまの毛髪を判断し薬剤の選択からロッド選択が重要になります。
硬い毛髪・やわらかい毛髪・クセ毛の毛髪・ダメージの毛髪を大別して考えましょう。
■硬い毛髪
1.硬い毛髪はほとんどかかりずらいことが一般的。
デザインや毛髪によってしっかりパーマがかかる1剤を選択します。
使われる薬剤
コスメパーマ(システアミン)・システイン・チオグリコール酸のソフトタイプ
「しっかりかかることが1剤選択のポイントになりますが、
あまり強すぎるとヘアデザインの質感やダメージの原因になります。」
■やわらかい・クセ毛髪
1.かかりやすい毛髪なのでやわらかい質感にかかるよう1剤を選択。
基本はノンテンションでボリュームがでる1剤を使います。
使われる薬剤
コスメパーマ(システアミン)・システイン(ソフトタイプ)・サルファイト
「やわらかい・クセ毛の毛髪はかからないとすぐとれてしまうし、
強いと手入れが不能なむずかしいパーマなので、ノンテンションと軟化に注意が必要」
★軟化はコマメにチェックし過剰な薬剤を塗布しない
毛髪による薬剤の選択には、1剤やロッド選択がカギになります。
2剤前の中間水洗の扱いも重要になってきます。
毛髪による適切な薬剤選択によってダメージのないパーマ施術が可能になります。
前処理と1剤の塗布のポイント
【前処理】
毛髪の状態によるケラチンやタンパク質の補給を行う、
前処理によって負担をかけない。CMC・PPT・NMFを保湿補給。
【1剤のポイント】
ダメージ毛
ダメージ毛に対する処置(ストレートやヘアカラー毛に対する1剤選定)
低アルカリ・低還元のタイプを使用します。
「ホット系やストレートによるタンパク変性やヘアカラーの褐色を防ぎ、
ダメージの主である還元剤のパワー・アルカリの種類と量・PHが影響します。」
薬剤選定の注意(1剤)
1.ヘアデザインに合わせた1剤選び
2.冒頭でもふれた1剤の量を過剰の塗布しない
3.素早くロッドを巻く
4.毛髪の状態によって軽いテンションとノンテンションを使いわける。
硬い毛髪には軽めのテンションをそれ以外はテンションはかけない。
5.アシスタントなどに1剤塗布は頼まない、スタイリスト自身が1剤塗布が理想です。
6.1剤の軟化をこまめにチェックします
中間水洗の処理
ほとんどパーマがうまくかからない、
軟化はチェックをしたけどキレイなウェーブがでない中間水洗をしないケースです。
2剤の酸化作用が弱まり毛髪の強度も弱まり、結果パーマも落ちやすくなります。
中間水洗
1.1剤の還元作用が残り2剤の酸化作用が弱くなる。
2.1剤の-shを切った還元作用から、2剤の酸化作用によるシスチン結合が甘くなり、
髪のダメージや褐色などパーマの持続性も落ちる。
後処理のポイント
パーマ後の残留物の処理や髪のダメージを防ぐ後処理は、
パーマを次回にダメージを防ぐとともに髪の再生のキーポイントです。
後処理
1.残留物の処理。
2.薬剤によって不安的なPHを元に戻す。
3.乾燥を防ぎ親油性に戻す。残臭感を消していく。
4.毛皮質から流れたタンパク質のアミノ酸を補給。
まとめ
毛髪の内部構造をケアしながら施術を行うことが、
ダメージやヘアデザインの質感を高めるパーマ施術が重要になってきます。
それにはダメージを少なくする施術工程を守る必要があります。
流山市にあるヘアサロンウェーブは、
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