ハイトーンヘアカラーの失敗
いまのハイトーンカラーは染料が濃い
A.ハイトーンの色ムラ C.ハイトーンカラーの修正方法
明るいヘアカラーは高度なテクニックと理論が必要です。いままでの明るいカラー剤は色の高さは出てきますが、彩度や色味が弱く明るくなるほど染料が薄いタイプが一般的でした。いまのハイトーンカラーは12トーン以上でも十分鮮やかさを表現できるようになりました。その代表格がホーユーの「アプリエ」です。ハードな薬剤の開発力に比べ、ソフトである美容師のヘアカラー知識が不足しています。今日はハイトーンカラーについて考えをまとめてみました。
①A.ハイトーンの色ムラ
「均一に染めるポイント」
サロンカラーでもセルフカラーでも毛先が暗く、根本が明るい場合をよくみかけます。
原因は既存毛がダメージによって暗くなるからです。
一般的に髪の新生毛である根本は健康毛で、油分や水分などが多く染料も入りやすい状態になっています。中間部や毛先は既存毛でダメージがあるので、発色も濁りがやすいので、根本と中間と毛先は染料の調合を変える必要があります。そのためには根本の薬剤と中間部の薬剤と毛先の薬剤をつくります。また、薬剤の発色は15分から20分くらいが作用するので、3色のカップを部位によって調合し、同時に塗布すると色ムラがでないで均一に染まります。
②ハイトーンカラーの調整方法
脱色+脱染剤作用があるブリーチ剤ですが、ハイトーンなど脱染剤を使い調整します。この方法ですとメラニン色素だけを行うのでダメージも少なくてすみます。ほとんどのハイトーンカラーは薬剤の使い方などでムラに染まることが多いからです。まずは全体の染料を落として下地を整えることです。ムラをなくすことで均一に明るいカラーが染まります。
ハイトーンカラーの色ムラがひどい場合
パッと見~ムラなどの調整きかない場合は、ティントコントローラで染料を落として染め直しをしましょう。別の色で調整するとムラがひどくなるからです。染料を落としてしまえばムラの部分もキレイになるので、カラープライミングによってアンダーコントロールが可能です。
*アンダーコントロールとは・・・目的の色味を表現すること。
*カラープライミング・・・1度髪を脱色したブリーチしもう1度染料を入れること。(ダブルカラー)