傷んだ髪質の巻き方と毛髪診断

毛髪診断とテクニック&ケミカル(薬剤)知識

1. 中間水洗はパーマのかかりのきめてに  2.髪質の状態に応じたワインディング技術

美容室での信用はヘアデザインであるカットによるカタチがポイントですが、
お客さまからみた場合はパーマなどのかかりが大切です。
ヘアカラーは大手のヘアカラーメーカーであれば、デザインヘアカラーいがいであれば計算がつきます。

パーマの場合は毛髪診断による施術で結果に左右します。(パーマがお客さんが希望のかかりであるか)
ハードなバージンヘアや、傷みがあるダメージヘアによってロッド巻きの仕方や、
薬剤処理によって大きく変化します。

1. 中間水洗はパーマのかかりのきめてに

パーマ剤は1剤のアルカリである還元力が、2剤塗布後にも残ってしまい、とれやすいなど問題を引き起こします。
1剤後の酸化がしっかり行われるよう、軟化後に水洗し2剤を塗布することでパーマの持続性も高まります。
1剤後にシャワーで水を流すことを中間リンスといってパーマの持ちとキレイにかかるきめてになってきます。

中間リンスを行うヘアサロンはまだ少なく、パーマのかかりや持続性に大きく影響します。
なぜ、ヘアサロンで行わない理由は、施術が増えることで手間がかかる、パーマの薬剤の知識を理解していないなど理由があります。
いずれにしても軟化後はしっかり酸化させることでパーマがキレイにかかります。

当サロンではアプリケーターにお湯を注ぎ髪質に塗布し酸化力を高めます。
中間リンスの方法は毛髪内のシスチンをゆっくり結合させることで、
髪のダメージも負担を緩和し毛触りもよく乾燥も防ぎます。

2.髪質の状態に応じたワインディング技術

パーマがきれいにかかるにはベースであるカットがポイントですが、
髪質の状態や毛髪診断などを総合的に見極めることが大切です。

硬毛の場合・・・薬剤 コスメタイプ・システイン系・チオグリコール酸がおすすめ
カットの削ぎで量感調整を行い、パーマによるボリュームアップを小さくします。
ロッド巻きについてはサポート巻きで毛先がかかるよう巻きます。

軟毛の場合・・・薬剤 コスメタイプ・システイン系がおすすめ
削ぎは毛先だけに軽くいれ中間部や根本には削ぎはいれない。
パーマがかかりやすいので太目のロッドを選択します。

ダメージ毛の場合・・・薬剤 コスメタイプ・システイン系がおすすめ
削ぎはスーパーダメージの場合は削ぎはいれない、毛髪が硬い場合は普通にいられてOKです。
毛先部分が傷んだいる場合は、ロッドの毛先を15°度流し、毛先を必要以上にかけないことで中間部などがかかるからです。

水巻きなどで乾燥したダメージ毛には効果的にかかります。*毛先のチリつきを防ぎます。
薬剤の量も必要以上に量を使いすぎないようにします。
1剤後の軟化が早いので放置時間を短くすること。