中間水洗の理論と必要性(パーマ理論)

1剤の残留アルカリを除去し、ダメージを小さく、酸化の固定力を高める

1. 毛髪のダメージを小さく効果的なウェーブを保つ(中間水洗) 2.ワインディングの円周率ではなく効果的な薬剤選び

1剤の還元剤を除去しダメージを小さく、2剤の酸化作用を保つためです。
残留したアルカリ剤の影響により、過酸化水素水が急速に進んで「活性炭素」により過剰酸化によりダメージが進む。
酸化が進むことで髪の色(脱色)が変化することもある。

1. 毛髪のダメージを小さく効果的なウェーブを保つ(中間水洗)

中間水洗とは、1剤の毛髪の残留しているアルカリ剤や、チオグリコール酸やシステインやシステアミンの還元剤が残留を除去すること。
1剤が残留したままだと、塩結合やジスルフィド結合(S-S結合)の切断が進みすぎ、
毛髪が軟化しすぎて、毛髪が膨張しダメージの原因です。

中間水洗することで、2剤の酸化作用が高まります。酸化作用は1剤が残留していることで、
臭素酸塩や過酸化水素が酸化のためエネルギーを消費してしまい、酸化力が弱まりウェーブが固定化が弱まります。
中間水洗を行うない場合はもう一つ考えられる作用で、

中間水洗を行わない場合。アルカリと酸の中和反応や酸化還元作用で熱を発生させます。
かかりムラや薬剤によってダメージの要因に。
アルカリ剤が残っていると酸化固定が弱まり、しっかりしたウェーブが得られない。

2.ワインディングの円周率ではなく効果的な薬剤選び

たとえば、髪がクセ毛でやわらかい毛髪はパーマがとれやすい人に、細いロッドを選択する場合がありますが、
髪が細いのでパーマがかかりにくとは限りません。例:外国人と日本人の髪質を見てみましょう。
外国人のほうが髪も細くやわらかいですが、日本人のほうが髪が太く硬いですが。パーマもかかりにくいと思われがちですが、

実は、外国人のほうがキューティクル内のアミノ酸が詰まっていて、パーマの浸透も悪い。
ヘアカラーも同様な作用が起こります。髪がやわらかくても毛髪内のキューティクルによって変わってきます。
また、細くやわらかい人でも、白髪の髪質の人がかかりが悪い理由は、毛髪内のタンパク質に脂質が多くなるのでかかりにも影響します。

大切なことは毛髪診断により、髪質やダメージ毛を問診・視診・触診を行い、髪質やダメージ毛にあった薬剤を選択します。
2剤処理まえの中間水洗をおこなうことで均一できれいなウェーブが求められます。