ヘアカラーの染毛時間と温度の関連性

染毛剤と放置時間とダメージを守るためにヘアカラー剤の用法・用量を守る

1. 染毛剤と放置時間のダメージ度 2.メラニン

ヘアカラー剤の放置時間は最長でも40分と、ケミカルの専門家やヘアカラー(ケミカル)の間にも定義されています。
決まった時間よりもオーバーすると髪のダメージにつながります。毛髪はアルカリの濃度が低くても弱い、
酸性はある一定の濃度の基準に上がると、強いダメージが残るので、放置時間や温度に密接な関係があります。

1.  染毛剤と放置時間のダメージ度

一般で売られているホームヘアカラーと、サロンヘアカラーのちがいは、1剤に含まれる成分のアルカリ剤の種類がちがいがある。
ホームヘアカラーは不揮発のモノエタノールアミンで、サロンヘアカラーはアンモニアを使います。
揮発性が高いサロンヘアカラーは目に刺激があり、ホームヘアカラーは刺激性がない、成分は異なりますがいずれも放置時間は最大でも40分です。

医薬部外品でもある酸化染料は化学反応をおこし発色し染毛させています。
時間とともに酸化が続き、染色も時間とともに進み、温度が高ければ高いほど、反応速度も上がります。
ヘアカラーでも、アルカリヘアカラーは一定の時間でリフト力も染色も止まりますが、ブリーチは時間はかければ進んでしまうので注意する。

アルカリ性の染毛剤は、酸化染料と酸化重合による発色と、メラニン色素の分解を同時に行います。
おおよその作用時間は20分~40分で、酸化染料や酸化重合の反応です。

2.ヘアカラーとメラニン色素の認識

メラニン色素の酸化により作用するのは、ユーメラニンが対象となっています。
作用は全てのメラニンが分解されるわけではなく、過酸化水素から放出される活性酸素により決まります。
過酸化水素から活性酸素の放出も20分~40分が、上昇のキープで、あとは徐々に低下します。

40分以上の放置した場合は過剰酸化によりダメージの要因です。
染毛やブリーチ力を高めるために、ラップをすることで乾燥を防ぎ、根元から毛先まで均一に染まる。
放置時間の短縮には加温することで作用がたかまりますが、そうすることで酸化重合が起こり、ムラが出てしまい均一に染めることができません。

頭皮の弱い人や、アレルギー性の人には頭皮に炎症を引き起こします。
メラニン色素の左右も急激に進み、ダメージの要因など毛髪の栄養も流れでてしまう。
染料剤を使う場合は加温を行わないようメーカーも指導しています。

色と薬剤の目的の色よりも高いLVや彩度の色合いよりも高い染毛剤を使用して、
短時間で染めるために問題ないように思えますが、結果的に酸化重合を起こし、色持ちも悪くなります。
色素の濃い染毛剤を使用する場合に、髪に水分を与えて薬剤が薄める場合も同様です。

薬剤の用法・用量(時間・温度)を守ることがことが大切です。
正しく使用することが結果的に目的な染毛が可能です。