ヘアカラーコントロールのトーンアップ&トーンダウン

パターンを考え色の選択方法を適切に選ぶ

1.黒髪のトーンアップ 2.既存毛のトーンダウンの色選び

ヘアカラーをとってもバリエーションがあり単品のヘアカラーを選ぶ場合と、既存毛の処理のためのヘアカラーコントロールが必要ですね。
4Lebelのバージンヘアの場合の暖色系や寒色系の選び方から、トーンダウンのヘアカラーコントロールの色の選び方。
バージン毛の場合の色の選択は、アンダーカラーを気にせず行えますが、トーンダウンの場合はアンダーなど色の計算が必要です。

1.黒髪のトーンアップ

ヘアカラーの基本の4Lebelは、透明感が出にくく、高い彩度が出しにくい、アンダートーンの色が出やすく、
寒色系の色が出ずらい特色があります。寒色系の色を出すにはブリーチなど行い、彩度や透明感を表現します。
初めて染める黒髪のバリエーションの対応を考えてみました。

「黒髪の4Lebelから9Lebelのオレンジ」4Lebelから9Lebel C9:C11:RO8
黒髪はアンダーの暖かみが感じやすく、色を生かせるにはオレンジやカッパーがおすすめ。
単品の9Lebelにする場合は単品で使用しても色は出てきません。

●9カッパーでは少しくすみがちになるので、11カッパーで透明感を出し、色の深みをプラスするためレッドオレンジを加える。
色の深みと締まりを表現する。9カッパー+11カッパー+レッドオレンジのヘアカラーコントロールをプラスします。
色の透明感を出しヘアカラーコントロール(レッドオレンジ)する。

●11カッパーとレッドオレンジを加えると、色の濃さは出てきますが、透明感を出すために、
クリア剤を加えることで明るさがプラスになってきます。

2.既存毛のトーンダウンの色選び

既存毛をトーンダウンする場合の特色として、ティントが出やすい、透明感が出やすい、寒色系の色が出しやすい。
既存毛の染め方の具体案を考えてみます。

「既存毛の14Lebelから6Lebelのレッドオレンジ」14Lebelから6Lebel R6:N8:V3*R`
希望色のR6にする場合は、R6:N8を2:1でミックスを使用する訳は、R8を単独で使用することよりも、
色の支配力を強くするためR6にN8を加えることで赤味を強くし、N8を薄めるた状態が今回のヘアカラーです。

R8はリフトアップは問題はありませんが、染料が薄く、色の彩度が弱くなるので、このケースの場合は適していません。
退色したイエローを消すために、バイオレットを5%入れることでイエロー味をカバーします。
最後にレッド系を加えます。レッド系カラーで染めると、アンダーイエローがレッドで吸収され赤味が薄く感じます。

レッドは薄く感じた赤味を少量ではなく、20%ミックスすることで、補色とブラウンカラーの両方を同時の役割があります。
トーンダウンには2種類の意味合いがあって、明度を落とす方法と明度を落とさず色を濃くすることで暗くする方法です。
不透明感を作って明度を落とすか、透明感を残したままいろの深さを変える方法があります。