外国人と日本人の毛髪とのちがい

毛質が異なる人種や環境によるちがいが毛髪のちがいを生む

1.人種や環境が異なる「毛髪」のちがい

毛質や肌のちがいは人種によるものと気候によるものが大きく、
海外は乾燥した土地も多く、頭皮でいえば毛表皮が厚く、皮膚の表皮も厚い、
頭皮のコルティクスは少なく、皮膚の真皮が薄いなど、土地や人種のちがいが大きい。

外国人の毛髪のちがいは実は、日本人の住んでいる地域によっても毛髪のちがいがある。
沖縄の人と北海道の人の毛髪や肌のちがいがある。これは温度や気候も大きく影響する。
毛髪が太い傾向が南の人に太く強いクセなる傾向があり、紫外線の照射量も多いことから体を守るため進化したきたのに対し、

北の北海道は照射量も少なくその必要がなかったと考えられます。
このような傾向は外国人の気候や湿気も影響しています。外国人の細いですがの表面は厚く硬い、紫外線や薬剤に強い。
日本人の毛髪は太いが薬剤など抵抗力も弱く、ダメージも受けやすい、逆に、後に説明しますが薬剤に対しての反応は日本人のほうが良い。

●直毛とクセ

クセと毛根の状態をみればわかります。クセ毛は毛根が曲がり大きくなじれた表面に出てきます。
クセ毛になる髪の構造は水分と脂質のバランスが崩れることでクセ毛に変形します。
普通毛はパラコルティクス(水分を反発)が髪の内側に、オルトコルティクス(水分になじむ)は外側にあります。

クセ毛はバランスが崩れパラコルティクスが右に、オルトコルティクスが左にと片寄った状態になる。
それが原因で表面に出てくるとよじれた状態にクセ毛となって現れる。

1.日本人の毛髪にパーマやヘアカラーがキレイになる理由

欧米人はパーマ剤や染毛剤など化学的作用への抵抗力や、ブラッシングなどの物理的刺激の抵抗力は、
欧米人のほうが強いのです。これは欧米人の髪のほうがキューティクルが密で硬いため、薬剤の抵抗力や物理的な刺激の髪への抵抗力持つ。
日本人よりダメージを受けやすく、日本人の髪はダメージを受けやすい。

日本人の髪の多くは直毛で、髪が丸くまっすぐな毛髪です。欧米人に比べキューティクルの毛表皮はやわらかく薄い、
そのため化学的刺激や物理的刺激にも弱い。ただ、施術をした場合には日本人のほうがパーマも均一にキレイにかかり、
染毛剤の色の入り具合もムラのない美しい染め具合やツヤもある。

理由は髪質内の栄養分が多い、毛髪内は水分や脂質が詰まったスポンジのような状態になっていて、
薬剤の反応がよいため色やツヤが出てくる、欧米人は毛髪内の栄養分が少ないため作用が鈍く、
希望の色が出ないことが多い、日本人のほうが希望の色やパーマもかかる。

肌を比べるとよくわかる、肌も髪と同様に強さは欧米人のほうがある。理由は表皮が厚く硬いことが理由です。
ただ、肌が荒れるのは外国人が多い、シミやソバカスは圧倒的に欧米人ですが、欧米人の表皮の下組織にある真皮が薄く、
皮膚を作り出す栄養分が少ない、日本人は真皮も厚く栄養分がたくさん含んでいて新陳代謝が活発なことが理由です。

●ダメージ進行とキューティクルの状態

毛髪はおすしにたとえるとのりが毛表皮で、毛皮質はごはん、毛髄質がかんぴょうです。
お寿司の売りでもあるごはんが髪でいうと栄養です。キューティクルが剥がれるとタンパク質(コルティクス・マトリックス)
など間充物質が流出し、毛髪の乾燥や手触り、ツヤの低下が起こります。