ヘアカラーの酸化と還元を生活の中で含まれる

ヘアカラーと同様に酸化と還元を利用し身の回りからにも存在している

1.ヘアカラーにおける酸化と還元剤 2.銅特有(10円玉で考えてみます)の酸化作用

家庭で利用しているガスレンジは空気中の酸素と反応して(酸化して)、光や熱を発生しています。
極寒の地でなくてはならない必需品の「使い捨てカイロ」は、空気中の酸素に反応し、熱を放出します。
カイロはこの酸化反応熱を利用して作られてものです。

1.ヘアサロンのパーマ&ヘアカラーにおける酸化と還元剤

では、ヘアカラーについての酸化と還元の反応には、酸化作用のある物質(酸化剤)、あるいは還元作用のある物質(還元剤)が必要です。
パーマ剤やヘアカラー剤に用いる酸化剤には、臭素酸ナトリウムや過酸化水素などがあり、
還元剤にはチオグリコール酸、システイン、 システアミンがあります。

その強さ(酸化力・還元力)は物質によってちがいます。また、その条件も温度や濃度や使用時の温度などで変化します。
反応速度も変わってきます。温度が10°度上がると、反応速度は2倍になるといわれています。

2.銅特有(10円玉で考えてみます)の酸化作用

10円玉にビタミンC(アスコルビン酸)を水と混ぜてから、時間をおいておくとピカピカな新10円玉に変化します。
古くなると10円玉は空気中の酸素と反応して鈍い褐色です。
これは「化学的に空気中の酸素で酸化された」といえるわけです。

古くなって変色した10円玉を、ピカピカの銅褐色に戻すにはどうしたらよいか、それは還元剤が入っている還元剤(1剤)で10円玉を洗えば、
ピカピカですね。その他には生活にあるものとしては酸化防止剤などもいいでしょう。

酸化された銅は10円玉から酸素を奪う「還元」作用によるものです。
これは化学的にいえば「酸化された10円玉は、パーマ剤1剤で還元された」ということになるわけです。