高明度&高彩度に仕上げるプロセス

ブリーチベースにバレイヤージュの要領で色ミックス

1.ブリーチを行うことが大前提 2.色を部位によって使いわける

高明度+高彩度のヘアカラーは色表現するのには、毛束を何百本使い色を確認し、モデルを使い色を確認し検証することで、手間をかけてプロとしての表現を磨く、そういった蓄積が他店との差別化が生まれ、こだわったヘアカラーが信用になってお客さまも集まる。
いずれも、スタイリストよりもお客さまのほうがトレンドカラーを知っていたりするのが現状で、スタイリストが他店とのちがいや、差別化することで、ヘアサロンの個性が魅了となってお客さまを呼ぶ、口コミで集まってきます。

目次

1.ブリーチを行うことが大前提

2.色を部位によって使いわける


1.ブリーチを行うことが大前提 


スタイリストがトレンドやデザインヘアカラーを行う場合は、お客さまが希望のヘアやデザインをスタイリストに希望を伝え、デザインを提案することも少なくありません。スタイリストよりもお客さまのほうが、ヘアに関しても情報に関しても知識がある場合が多い。ブリーチカラーやデザインカラーはまさにそうで、グラデーションやインナーカラーなどで、色味を出し外国人のような”うすい透明感のある色を出す。

今回はインナーカラーをブリーチし、サイドはブリーチ後はセカンドカラーに「パープル」の色がお客さまの希望でした。髪質は普通毛でやや赤味のあるので、ワンブリーチで量を多めで削るように調整しました。予算の関係で2-3度のブリーチを行えませんでしたので、透明感がややでにくいでしたが?いかがでしょうか!

ブリーチ後のセカンドカラーも新生毛、中間毛、毛先と毛髪の状態が異なるので、3色~5色を使い調整をはかり均一なデザイン表現が必要です。

 


2.色を部位によって使いわける


ヘアカラーはアンダーを見極めて、明るさと色をヘアカラー剤で使いわける必要がありますが、メーカーによって染料もちがい、同じ暖色系や寒色系であっても色が変わるので、スタイリストが色をよく把握し理解する必要があります。

2剤によっても使いわけが必要で、既存毛や毛先は1%~3%の低い濃度を使うのが一般的です。理由はダメージを小さくすることと、やわらか味のある質感が出るからです。毛髪のメラニンのオレンジ味が残る場合は、6%の濃度で色を入れ残ったメラニンを削る必要があります。ケースバイケースで髪の状態によって過酸化水素の濃度を変えることも大切です。

色の種類によっても変化し、シルバーや白っぽい配色の場合はブリーチを2-4度が必要です。ピンク色・ベージュはブリーチの回数が少なくても補色で打ち消すことができます。色と毛髪の状態で、ブリーチの種類も変える、しっかり削る場合はパウダーに、クリーム状はリフト力は落ちるが、染料もカラー剤も落とすことができる。メーカーによってもパワーもちがうので自分にあったブリーチ剤を使い分ける。

ヘアカラーも同様で毛髪や明るさや彩度で使いわける、A社はうすい色でやわらかい、B社はしっかり染まりメラニンを打ち消すことができる。アンダーが残った部位も使いわけで新生毛~毛先まで均一に染めることができる。