パーマのかかりムラが起こる原因
新生毛と毛先の毛髪の状態で起こるかかりムラ、前処理PPTとCMCの処理剤を塗布
1.施術内容と毛髪の状態 2.前処理で髪の状態をコントロール
パーマの施術において、髪のキューティクルと毛髪内の間充物質の補給することを推奨されています。
パーマのかかり具合や仕上がり具合に少なからず影響を及ぼすと言われています。
仕上がりの状態はたしかに滑らかな状態に、くし通りも良く手入れもラクです。
間充物質はやわらかい(タンパク質)を補い、毛髪の硬い(ケラチン)部分を補う。
簡単に説明すると髪を健康な状態に戻し、施術を行うこの作用を前処理(PPTと)によって行います。
その他には施術操作や毛髪の原因によってかかりムラが起こるとされています。
目次
1.施術内容と毛髪の状態
2.前処理で髪の状態をコントロール
1.施術内容と毛髪の状態
●施術内容と毛髪の状態を確認し施術を行う
パーマ剤は毛髪内に浸透することで作用します。強いテンションをかけると、巻き込まれた毛先に薬剤が浸透しないため、
毛先はかからない状態になってしまう。テンションが弱すぎると毛先だけパーマがかかります。
毛先から新生毛まで均一なテンションを入れ、ワインディングを行うようにします。
ロッド操作も毛髪によって調整します。硬い髪はやや細め、やわらかい髪質は大きめのロッドを使用します。
いずれにしてもかかり過ぎはさけるようにして、やや弱めにかけることでヘアデザイン性が表現できます。
薬剤の塗布量にも影響があります。パーマの配列がキレイにワインディングされていても、
薬剤の塗布量が少ないと還元作用が作用ぜず、根元だけパーマがかかることになってしまう。
2剤の薬剤が少ないと酸化作用が小さくなって、パーマがかかない要因になってしまいます。
●毛髪の状態
パーマ剤は、毛髪に浸透して作用を発揮しますが、毛髪がダメージを負っていることで、
必要以上に薬剤が髪の中に浸透し、毛髪がクルクルなパーマの強い刺激の効果が出てきます。
健康毛の場合は水分や油分(間充物質)が多く、毛髪が薬剤に対し撥水効果が表れ、還元・酸化作用も弱まります。
毛髪の部位によってムラが起こる、新生毛と毛先の毛髪の状態によって変化します。
こういったムラを防ぐために2.「前処理で髪の状態をコントロール」が必要になってきます。
2.前処理で髪の状態をコントロール
毛先と既存部の薬剤の効果が変化することを、取り除くために前処理によって健康な状態を人工的につくる。
PPTはやわらかいタンパク質(主に皮膚組織)と、硬いタンパク質(爪やキューティクル)をコントロールする。
毛髪をPPTを塗布することで、毛髪の直接な作用をやわらげる油性分・水分を、
前処理によりカウンセリングの段階で、効果の度合いを事前に把握しPPTを知っておく必要があります。