酸熱トリートメントのプレックスタイプと結合水系
フレックスタイプ(ハイライトやカラー)結合水系(システムトリートメント)
1.マレイン酸が主に使うフレックスタイプ 2.レブリン酸&グルオキシル酸はシステムトリートメント
スタイリストがお客さまに酸熱トリートメントを説明するときは、シスチン結合に働きかけるマレイン酸と、
結合水系に働きかけるレブリン酸&グルオキシル酸について理解することが大切です。
通常のメーカーで販売しているタイプとは異なり、知識をもっていてはじめてお客さまに説明できるからです。
今回はマレイン酸が主な内容成分であるプレックスタイプと、レブリン酸&グルオキシル酸が成分である結合水系を説明。
目次
1.マレイン酸が主に使うプレックスタイプ
2.レブリン酸&グルオキシル酸は結合水系
1.マレイン酸が主に使うプレックスタイプ
まずは、マレイン酸の働きを知ることで、ブリーチ剤やパーマなどに希釈して髪からシステイン酸から髪を守る。
●大きな効果として3つの効果がある
1.水道水やマグネシウムから髪に吸着する前にキレートする。
2.1剤(還元剤)・ブリーチ剤・ヘアカラー等の過酸化水素によるシスチン酸になることを防ぐ
*2剤プロセス時にタイムを必要以上に置くことで、-SH基が「システイン酸」になってしまい、
S-S結合に戻ることはありません。異常に過剰酸化物が発生することをいいます
3.毛髪内の間充物質を埋める
システイン酸ができるとS-S結合が減ってしまい、毛髪の弾力や強度が失われます。
また、システイン酸になると親水性になり水分を通しやすくなるので、ダメージが進みやすい毛髪に。
アルカリカラー(ブリーチ)処理も生成します。
パーマやヘアカラーからシステイン酸の生成を防ぎ、ダメージを髪から守り、間充物質を埋め役割をマレイン酸が担う。
マレイン酸の主な働き 髪の酸化を抑える毛髪保護成分
2.レブリン酸&グルオキシル酸は結合水系
レブリン酸はドライ状態から水分を含んでも臭いもない、ヘアカラーやパーマのメーカーとはほとんど影響がない、
ウェーブダウンがない、この3つはグリオキシル酸(臭いがあり、パーマやヘアカラーに影響)にないことなのでレブリン酸はパーマやヘアカラーでは万能です。
また、髪触りもレブリン酸は(しっとりサラサラ)グリオキシル酸(しっとり感)とサラサラ感のあるレブリン酸のほうが使いやすい。
グリオキシル酸はややレブリン酸に比べ、クセの強い人には緩和する力はある。
*レブリン酸もグリオキシル酸もクセを伸ばす力はありませんので、あくまでもクセをなじむ状態に仕上げる意味合いがあります。
パーマやヘアカラーなどに50g~100gをミックス。マレイン酸は3倍~5倍希釈します。
なお、レブリン酸は世界でも特許が3社ほどでしかありません。日本ではクチクラさんです。
レブリン酸もグリオキシル酸もマレイン酸も使い方を理解することで、
髪質改善する方法をお客さまに伝えることで説得力が増し、リピーターにつながります。