ヘアカラーが褐色する理由について
染料の褐色は毛髪内の流出の2通りある
1.褐色する理由と仕組み 2.酸化染料と酸性染料の褐色
酸化染料は分子が小さくキューティクル内に染料が入り、酸性染料は分子が大きく髪の外側に染料が付着します。
染料が褐色しやすいのは酸化染料で、ダメージを負うと染料が外に流れでてしまい、
脱色した髪の色がそのまま出てしまい褐色します。
酸性染料は表面の染料がシャンプーやシャワーなどで色落ちもありますが、
熱や紫外線によりエネルギーを切断されたり、酸化されたりして、構造変化により褐色する傾向が見られる。
目次
1.褐色する理由と仕組み
2.酸化染料と酸性染料の褐色
1.褐色する理由と仕組み
■酸性染料と酸性染料のしくみと褐色の変化
酸化染料は無色で、分子の大きさが小さく、毛髪内部へ浸透しやすいのですが、
染料どうしが酸化重合して、色が暗くなる傾向があるようです。染料:酸化染料
カップラーは、酸化染料と結びついて有色の色素を作るため、赤から青へさまざまな色調に変化します。
酸化染料どうしの反応に比べて、反応速度が速いため、反応が速く終わります。
酸化染料+カブラーでできる分子はは2-3個結びつき比較的小さな分子です。:カップラー
色素の種類の中で、青色~緑色の寒色系の色系は、分子が大きく、
毛髪から流れにくい特色があります。ただし、分子内の発色結合・熱や紫外線などのエネルギーを吸収して、
切断されたり、構造変化してりして褐色する傾向があります。
2.酸性染料と酸化染料の褐色
■直接染料は大きな分類として「酸性染料」、化学反応し色をつくる「酸化染料」
直接染料の代表的なニトロパラフェニレンジアミンの構造で、ニトロを持つか待たないかの違いが大きい。
酸性染料の代表的なパラフェニレンジアミンは酸化重合して分子量が大きく、
酸性染料は酸化重合せずにそのままの形で染まります。
●酸性染料
化粧品扱いの染毛料の中でも代表的な、
マニキュアはタイプは分子サイズも大きいため、髪の深部まで浸透しにくいため、
浸透促進剤を用いて、コルテックスの浅い部分まで色素を心みていますが、
深い部分まで浸透させるには困難です。
マニキュアなどがシャンプーなど繰り返すと洗い流れるのはそのためです。
最近では、直接染料を用いた市販でも販売される化粧品の染毛料が見られるようになりました。
直接染料は有色で色素の分子サイズが小さいため、コルティクス内部まで浸透します。
ただし、このタイプはシャンプーなどで色素が洗い流され、ヘアマニキュアより速く褐色します。
:HC染料や塩基性染料
直接染料は酸化されなくても発色している染料ですが、酸化染料の代表であるパラフェニレンジアミンと、直接染料であるニトロパラフェニレンジアミンの構造の違いは-NO2(ニトロ基)を持つか、持たないかの違いであることがわかるでしょう。そして、酸化染毛剤に配合されるニトロ基を持つ直接染料は、総称してニトロ染料と呼ばれています。
パラフェニレンジアミンは酸化重合して分子量が大きくなって染毛するのに対し、ニトロパラフェニレンジアミンは酸化重合反応せずにそのままの形で染毛します。
つまり、直接染料は、分子量が小さく、染毛後の毛髪内から流出しやすいため、色持ちがあまり良くない(褪色が早い)という特色を持ちます。
色鮮やかに染めたのに色持ちが悪いと感じる場合には、この直接染料が主な染料に用いられている場合などが考えられます。