デジタルパーマの失敗は毛髪診断がポイント
毛髪の状態を診断し熱や時間をコントロール
1.オーバータイムが原因でクルクルになった 2.傷んだ髪のロッド選定やベースカットに原因がある
コールドパーマとホット系パーマでは、コールドパーマのほうが傷みやすい。
システイン酸が発生やアルカリ剤が毛髪に残ることが原因で、キューティクルがはがれ傷みを増長する。
ホット系パーマは中間水洗を行いドライすることで、システイン酸も発生しずらく髪の負担も軽い。
それでは、なぜデジタルパーマはかかりすぎたりして失敗するのでしょうか?
毛髪診断のミス、放置時間のオーバー、ベースカットのミスなどさまざまな理由があります。
目次
1.オーバータイムが原因でクルクルになった
2.傷んだ髪のロッド選定やベースカットに原因がある
1.オーバータイムが原因でクルクルになった
■タンパク変性の髪質は放置時間は健康毛の3/1でOK
タンパク変性している毛髪はキューティクルが剥がれて、毛皮質の表面が出た状態で水分を吸い込み、
濡れて状態の髪は髪も切れやすくドライヤーの乾きも悪くなる。
いわゆるタンパク変性を起こした髪は、薬剤反応が速く温度も急上昇します。
デジタルパーマの放置時間は健康毛が20分前後ですが、タンパク変性した毛髪は5-8分で乾いてしまう。
タンパク変性した髪に10分~20分と時間を放置するほど、ビビリ毛のような状態になります。
したがって、5-7分以上の温度で90°度以上に上昇しないようにオーバータイムには注意する。
タンパク変性した髪はホット系パーマのほうが、
オーバータイムさえ気をつければコールドパーマよりもカールはキレイです。
ただし、放置時間のオーバーには気をつけてください。
傷んだ髪のロッド選定やベースカットに原因がある
■キレイな”カタチ”があってはじめて手入れもしやすい
デジタルパーマの特色は再現性と大きなフワフワのカール感です。
それは的確なカットベースと、デザイン操作を行うロッド選定にもあります。
パーマをかけるとボリュームが出るため、毛量調整の削ぎをいれシルエットを整えます。
ロングヘアの時のパーマにおいては、後頭部の下の部位はロッドを1段階~2段階細目を選定します。
かかりずらい部分はやや細目のロッドを選ぶことでしっかりかかります。
毛髪もよく診断する必要があり、軟毛でこしのない毛髪はキューティクルの枚数が少ないので、
パーマの浸透も悪いのでロッド選定には注意が必要です。
デジタルパーマに関しては軟毛やパーマのかかりが悪い人でも弾力を与えられます。
コールドパーマは薬剤の力だけでパーマをかけようとするので弾力性を与えらない。
その点ホット系パーマは熱を利用するので弾力も与えられる。
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