毛髪における処理剤と種類
前処理・中間処理・後処理と役割や目的が異なります
1.前処理はキューティクルを守る疎水性 2.中間処理(残留アルカリの除去)後処理(PHを戻す)
ヘアサロンにおけるパーマと処理剤について、髪にもっとも効果的に使う方法。
パーマ施術を行う際には多量のタンパク質や、毛髪内にある油分や水分が失われます。
このようなダメージを補う場合には適切かつ効果的な処理剤が必要です。
処理剤には施術内容が関与し今回の場合は、失われたタンパク質とダメージを負わないよう施術する。
1剤後に適切な中間処理剤や、2剤後に効果的な処理を行うことで、
ウェーブの持ちやダメージを防ぎます。
目次
1.前処理はキューティクルを守る疎水性
2.中間処理(残留アルカリの除去)後処理(PHを戻す)
1.前処理はキューティクルを守る疎水性
■髪本来の疎水性に戻すヘアケアを行う
髪は本来は疎水性で水などを弾く性質がありますが、ダメージを負うと親水性に傾き毛髪内に多くの水分を吸い込み、
毛髪内のマクロフィブリルやケラチンタンパクを流失してしまう。
間充物質の分子量約10,000が失われ、マクロフィブリル分子量約80,000~100,000は傷がつく。
その他にはエルカラクトン(日本精化)はキューティクルのめくり上りや、絡みやうねりを改善し持続性を高める。
ぺリセア(旭化成が開発)は弾力・保水力が高まり。
いずれの2つの成分は疎水基と親水基の両方を併せ持つ。
●ケラチンタンパクを補修するには3つのケラチンが大切です
加水分解ケラチン・・・分子量の大きいものから小さいものまで豊富。低分子ケラチンより高分子ケラチンが効果的。
加水分解コラーゲン・・高い保湿力、しなやかさをもっています。
加水分解卵殻膜・・・・硬いケラチンタンパク質を補う
クチクラ前処理剤HPはこちら⇒
2.中間処理(残留アルカリの除去)後処理(PHを戻す)
■髪が膨張している軟化した状態にはタンパク質を補給する
中間処理の主な目的は残留アルカリと、膨張しタンパク質の補給を行うことです。
還元剤から酸化剤を中和してもPHの等電点を4.5~5.5に戻す必要性があります。
還元作用を行った後にケラチンタンパク質など流失していますので、
●後処理
パーマのカールの持ちやPHを戻し間充物質を埋めることが必要です。
ケラチンタンパクの分子量の小さい、分子量が大きいタンパクを補給します。
毛髪がダメージが進行し親水性に偏った髪を疎水性に戻す。
CMC毛髪細胞膜複合体に疑似キューティクル成分を与えキューティクルをコートする。
●後処理の目的
PHを施術前に戻す・・・アルカリからPH4.5~5.5に戻す
間充物質のケラチンタンパクや、CMCでホールを埋める・・・傷んで流れた同じ成分を補給する。
疑似キューティクルにする・・・親水性から親油性に戻す