ヘアカラーの履歴によってレシピを考える
ダメージ毛か健康毛か毛質を見極める
1.ベースの色と履歴とコントロールカラー 2.毛髪のタイプをみてレシピする
カットはデザイン性や正確性と技術が求められ、生かすヘアデザインはヘアカラーの色で表現します。
ヘアカラーは奥が深く色の相性を考えて、髪質やヘアデザインにあった色調をつくる。
そのためには、ベースの履歴と毛髪のタイプを考えて色のレシピを考える必要があります。
目次
1.ベースの色と履歴とコントロールカラー
2.毛髪のタイプをみてレシピする
1.ベースの色と履歴とコントロールカラー
■日本人に多い赤味・黄味の残留感が気になる場合の処置
メラニン色素の赤味や黄味の多い毛髪の人は、グレージュ(寒色系)の発色は希望の色は出てきません。
ブリーチを2-3回繰り返しても希望の透明感のある色を無理です。
メラニンの量このタイプの人が多く、ユウメラニンとフェオメラニンが多い。
とくにフェオメラニンの黄色や赤味を含有している、毛髪に多く含まれている割合が多い人は、
グレージュの色を使用しても色が出ない。フェオメラニンが少ない人は、
寒色系の色が出やすい。外国人のような髪色も表現できます。
■日本人に少ない赤味・黄味の残留感が気になる場合の処置
ユウメラニンはブラウンのLebel、フェオメラニンは彩度をコントロールします。
外国人はいずれのメラニンも少ない、日本人でも外国人のようなメラニンバランスの人もいますが、
そんな肌が白く、瞳もブラウンかかっている人は、グレージュのような色も表現が可能です。
ただ、外国人よりもフェオメラニンの含有量が多いため、
ブリーチで赤味を削って色を入れることで、色味も表現できます。
●メラニン量を視診・問診・触診する
太陽光や紫外線でも毛髪を透かして見るとダメージ度合いがわかる。
髪の傷みがあると毛髪は透けてみえる。健康毛や硬い毛髪は見えないことが多い。
ヘアカラーする場合は傷むことで沈み込みの現象が起こるので、
そのための対応が必要に補色を使ったり、クリア剤を混ぜて色をコントロールする。
1.毛髪のタイプを判断しレシピする
■ヘアカラー染料の残留を視診し触れて確認する
ハイトーンカラーからグレージュにする場合は、毛髪の状態を確認しカラーの調合を行う。
アンダー残留が赤味なのか緑味でヘアカラーバランスが変わる。
緑味を迎えたい場合は、赤色の補色を、青味には橙色を、黄味には紫味が補色の関係です。
アンダーと希望の色を計算して色を表現する。
ヘアカラーには補色の他に、色相・明度・彩度を考える。
透明感を出すにはアンダーを削ると、セカンドカラーの彩度も明るさも維持できます。
逆にアンダーに赤味・黄味が残留していると、ベースの色を考えながらレシピを作る。
毛髪のアンダーから毛髪診断から色の明るさなど、さまざまなことを考え色をレシピする。