グレイヘアカラーとアンダートーン
メラノサイト(色素細胞)中のチロシナーゼ(酸化酵素)の損失によりグレイヘアに
1.グレイヘアカラーテクニック 2.明るく暗いヘアカラーをミックスする
グレイヘアは明度や彩度を希望する明度によって調整することが基本で、
高明度や中明度を重視するとカバー力(白髪)が弱くなり、低明度はカバー力を重視すると全体的に暗くなる。
ナチュラルな場合は髪の明度や彩度を考慮して印象を変化します。
目次
1.グレイヘアカラーテクニック
2.明るく暗いヘアカラーをミックスする
1.グレイヘアカラーテクニック
■白髪は「メラニンを持たない」紫外線を受けやすい白髪
白髪の原因はチロシナーゼの損失によるものですが、加齢以外に、遺伝や若年性白髪やストレス・内容薬・外用薬・疾患に、
よってもまれに発生すると言われています。
グレイヘアの発生部位に比率も変化します。
「グレイヘアの発生部位に比率」
側頭部30% 生え際12% 前頭部7% 頭頂部41% 後頭部9%
●テクニックヘアにおける染毛テクニック ナチュラル(仕上り傾向)
髪の明度や色味を調整し、印象を変化させます。 仕上がり傾向
●高明度にコントロール(明度重視、彩度重視にするとグレイヘアのカバー力が弱くなる)
明るめの薬剤で黒髪を明るくしグレイヘアとの差を少なくします。
●中明度にコントロール(明度重視、彩度重視にするとグレイヘアのカバー力が弱くなる)
やや明るめの薬剤で黒髪とグレイヘアの中間に近づけます。
●低明度にコントロール(カバー力を重視すると全体的に暗くなる)
カバー重視にすると全体的に暗くなる。
2.明度や彩度や技術をグレイヘアカラーを考え適切に行う
■さまざま塗の手順や薬剤のミックスなどテクニックを混ぜて
グレイヘアカラーは髪質やテクニックによって、薬剤の明度の選定やミックスレシピを考え、
おしゃれなホイルワークなど使い楽しみましょう。
●ホイルワーク
グレイヘアと黒髪のコントラストを調整するため、部分的にホイルワークすることで、
目立っていた白髪をカムフラジューすることができます。
●ワンメークテクニック
1.使用する色番号は低い色が中心となります
2.染まりやすい量の少ないグレイヘアには、濃度の低い2剤を選びます。
3.染まりづらい量の多いグレイヘアには、濃度の低い2剤を選びます。
■明度のコントロール
ブリーチ力の高い高明度と色素量の多い低明度をミックスし、1プロセスでコントロールします。
*色選定のポイント
〇10Lv以上色を使用・・・黒髪の明度を上げられる 〇同系色を使用・・・色味を強調できる
〇ナチュラルブラウンを使用・・・白髪の明度を下げられる 〇ベージュー・シルバーを使用・・・色相を変化させる
〇補色を使用・・・茶褐色にカムフラージュできる