薬剤の進化にあったワインディングと薬剤の関係

薬剤も進化してワインディングの技術も進歩する

1. 薬剤の進化と人と技術の調和 2.パーマが少なくなった理由 

パーマの需要は世界でも少ないのが流れですが、アジア周辺諸国だけはパーマの需要はありますが、

日本のパーマ需要は年々下降気味でパーマの生産量は落ちています。韓国や中国ではいまでも地方都市で伸びがあるようです。

欧州諸国やオセアニアの人はほとんどパーマはかけないようです。

パーマがなぜ少なくなってきた要因としては

1.スタイリストの提案力 2.お客さまがパーマをかけたがらない 3.髪の傷みを気にしている

4.ヘアのバリエーションが人のよって異なるなどが考えられます。

この項目について2で説明します。

 

目次

1. 薬剤の進化と人と技術の調和

2.パーマをかけなくなった理由 


1.薬剤の進化と人と技術の調和


■ホット系パーマは伸びていてコールド式パーマは下降気味

OOHIRO オオヒロ ODIS EX オーディス デジタルパーマは、ぬれデジといって軟毛の人にもカールがかかる。

理論的にもホット系パーマのほうが、コールドパーマより傷むことがない。

いまのパーマはコスメ系パーマがベースで使うことが多い。チオグリコール酸は髪のコルティクスに作用するから傷むからです。

 

コスメ系カール剤はキューティクルだけに作用し、髪のかかりもカール状に巻いたような質感が得られる。

キューティクルはs1親油性とs2親水性の層にわかれますが、システィアミンだけの薬剤ですとs1の親油性の層で、

無理やり薬剤を浸透させようとするので、髪にストレスがかかります。

 

●クチクララミダスカール

クチクラさん(2還元式)の薬剤はs1親油性にチオグリコール酸2%と、s2親水性の弱い濃度のシスティアミン酸を使う。

s1でキューティクルにスムーズに作用し、s2でキューティクルにカールをつける。

システィアミン1還元式ですとキューティクルにストレスが傷みの要因に。

クチクララミダスカールホームページこちら⇒

 

システィアミンはコルティクスにまで作用しない薬剤ですので、

キューティクル内に作用しパーマがかかる。チオグリコール酸はコルティクスにまで薬剤が作用します。

クチクラさんのカール剤は2還元式で、s1に薬剤をストレスなく作用し、s2によって「カールに曲げる」作用します。

 

薬剤は低濃度のためワインディングはテコを利用し、左手は軸のようにして回転させず、右手で回転してください。

しっかりテンションがかかりパーマの巻いたようなカールが維持できます。

2還元後にはマレイン酸を10倍希釈したものを塗布し、レブリン酸をやはり10倍希釈し、

 

濡れた状態でコルティクスをドライした状態にし、2剤が安定しカールの持ちを良くします。

クチクラさん還元剤は硬い毛髪や普通毛の場合は、髪に弾力性があるのでカール感が得られますが、

軟毛でキューティクルの枚数の少ない人は、弾力が足りないのでぬれデジタルパーマを使用します。


2.パーマをかけなくなった理由 


■世界的な傾向でアジアだけは需要がある

友人に20年オーストラリアで営業展開して、現在は日本に3店舗の美容室を経営している友人から聞いた話ですが、

20年以上は1人りもパーマをかけるお客さまはいないそうです。

現地のメニューにもpermのメニューがないことが多いそうです。

 

オーストラリアといえば旧イギリス領ですので、欧米人に近い人が多いそんな理由もあって、

イギリス、フランス、ドイツと美容先進国の人たちも同様です。

そんななか日本人はまだパーマをかけることがわかります。

 

一時期のように10人に半分の人はかけることは今はなく、年代やホット系パーマ(縮毛矯正)などかける人も多い。

 

●パーマの比率が少ない理由は4つある。

1.スタイリストの提案力 2.お客さまがパーマをかけたがらない 3.髪の傷みを気にしている

4.ヘアのバリエーションが人

 

この中でも1.のスタイリストの提案力は、薬剤の知識やヘアデザイン力によって解決できる。

薬剤は日進月歩の進化をとげていますが、それを扱うスタイリストの力量は努力によって大きな差が生まれます。

スタイリストが努力することで提案力も上がりパーマ比率も高くなります。