パーマやカール(システィアミン)を持続できる施術
パーマのかかりをちょっとした薬剤によって作用が高まる
1. マレイン酸やレブリン酸を加え持続性を高める 2.システィアミンはコルティクスには作用しない
美容学校でもあるコールド理論は時代とともにチオグリコール酸から、
システィアミンが主体として変化しています。システィアミンはコルティクス(毛皮質)に作用しません。
美容学校ではチオグリコール酸において解説されていますが、
ケミカル(薬剤)についてよく理解することで、時代にあった施術方法やシスティアミンの化学理論を知ることです。
パーマやカールの持続力を高めるには処理剤の使う意味を知ることで、
テクニックであるワインディングの手法も変わりコントロールできます。
目次
1. マレイン酸やレブリン酸を加え持続性を高める
2.システィアミンはコルティクスには作用しない
1.マレイン酸やレブリン酸を加え持続性を高める
■中間処理剤を有効的に使いパーマの持続性を高める
システィアミンの性質としてコルティクスには作用しないことが電子顕微鏡でわかっています。
第一還元を2タイプ使用。s1親油性にはチオグリコール酸2%前後でキューティクルを開き、s2親水性によってカールに曲げる。
濃度の高い通常のシスティアミンでは、s1を無理やり開くことで傷みの要因です。
*毛髪のキューティクル構造は2層にわかれ、s1は親油性s2は親水性です。
今回のクチクラさんのラミダスカールの理論HPはこちら⇒
ワインディングの施術はs1~s2の濃度も高いためロッドはテンションを加え巻く。
システィアミンはコルティクスまで作用しないため、キューティクルを折り曲げてパーマをかける。
●マレイン酸・・・システィン酸の残基が残ることを洗い流し二剤の効果を高めます。
●レブリン酸・・・濡れた状態で水素結合を呼び起こす働きがある。
*一般的に水素結合は濡れた状態から、乾かすことで水素結合が復活します。
レブリン酸を使うことで濡れた状態で結合水を復活させる目的があります。
結合水とは・・・毛髪内にある水分は15%でその中にある7%が結合水と言われています。
結合水の特色はマイナス40°度の温度でも凍らず 、230°度でも蒸発しないことをいいます。
トロミかかっていてタンパク質が結合水と一緒についています。水素結合が発生することで結合水も復活します。
髪を傷めず均一にカールを出す理論と技術があって、質の高いカール感が得られます。
2.システィアミンはコルティクスには作用しない
■美容学校で勉強したコールド理論はチオグリコール酸で考えられて本も作られています
1.でも説明しましたがシスティアミンはコルティクスには作用しません。
チオグリコール酸はコルティクスには作用し、放置時間をおけばおくほど軟化がすすみダメージも大きい。
ss結合を切って再結合しますが薬剤がコルティクスであるタンパク質まで作用するため、
髪のハリやツヤなどが失われ髪も乾燥します。
そういって意味ではシスティアミンはキューティクルでしか作用せず、
パーマがカール形成しツヤやハリを失わないのはそのためです。
いま、美容室でのコールドの出荷量が多いのはアリミノのコスメパーマです。
クチクラさんの一剤が2還元式は理にかなった考え方で、髪も傷めず均一にかかるパーマです。
今回のクチクラさんのラミダスカールの動画こちら⇒