実践で役立つパーマ知識
基本を理解すれば誰にでも理解は深まる
1.パーマはヘアカラーに比べ遅れている 2.デザイン重視のカール剤を理解し道具を活用
パーマ技術のブログを投稿しアナリティクスなど調べていると、ブログを読まれている時間も長く関心も高い。
美容雑誌などはハイトーンカラーなどの話題が多いようですが、
パーマの理論や技術についての書物も少なく、実践で役立つ内容が少なくパーマの基本の情報が少ない。
今回のパーマブログでは「実践で役立つパーマ知識」を盛りだくさんの内容を考えています。
目次
1.パーマはヘアカラーに比べ遅れている
2.デザイン重視のカール剤を理解し道具を使う
1.パーマはヘアカラーに比べ遅れている。
■ケミカル(薬剤)の知識やロッドの選択がパーマでは大切
まず美容学校で教育する教科本や、パーマ理論についての出版物の内容が30年~前後のものが書かれている。
コールド理論が間違っているとまでは言えませんが、薬剤についてもチオグリコール酸ベースで作られています。
現在はシスティアミンが主体であって、チオグリコール酸とは大きく薬剤作用が異なる点です。
チオグリコール酸はキューティクルからコルティクス(毛皮質)に作用します。
放置時間をおけばおくほど毛髪内の栄養分が流れ出し、コルティクスにダメージを与え続けます。
パーマの強弱をコントロール性に難点があり、かかりすぎてしまい深刻なダメージの心配がつきまとう。
現在の還元剤がもっとも多く使われているタイプは「システィアミン」化粧品扱いの還元剤で、
このタイプはキューティクルのみ反応するタイプで、コルティクス内には薬剤反応はほとんどありません。
電子顕微鏡でみて薬剤がコルティクス内に反応しないことがわかっています。
*コルティクス内(チオグリコール酸)に薬剤が浸透し髪の栄養流出しダメージを蓄積します。
キューティクルでしか反応しないわけです。キューティクルの構造を知らないとシスティアミンを知ることはない。
キューティクルの構造は、s1は疎水性(親油性)、s2親水性にわかれています。
通常のシスティアミンはs1をむりやりこじ開けて、s2に薬剤を作用させています。
それでもダメージが少ない理由はコルティクス内に作用しないからです。
ヘアサロンウェーブが使用している「ラミダスカール」はs1(チオグリコール酸2%前後)-s2(システィアミン低濃度)の薬剤を2還元式。
髪にムリなく作用しますのでダメージを迎えれられます。
*ユーチューブでクチクラさんの動画をみると理解できます。
チオグリコール酸はコルティクス深く軟化がすすみ髪のダメージが大きい、
システィアミンはキューティクル内までしか作用せずに、カール感を与えダメージも少ない。
いままでのコールド理論は成り立たなくなっていることを理解すべきです。
1.デザイン重視のカール剤を理解し道具を活用
■髪質・ヘアデザインに合わせた道具の使い方(ロッドなど)
システィアミンはヘアデザインにマッチしたカール剤として中心の薬剤。
強くかけることも可能ですが、大きく巻いたようなカールを活かし、髪への負担も軽くダメージも少ないヘアデザイン重視の薬剤である。
出荷量もアリミノのコスメカールが1位で、使いやすさやダメージも少なくコントロールしやすい。
システィアミンを効果を高くするには還元剤と酸化を、中間処理剤でもあるマレイン酸、レブリン酸、中間水洗によって、
カールの持続性を高めスタイリストの思った質感のコントロールが可能です。
チオグリコール酸は強く(オーバータイム)かかるトラブルが多く発生します。
シス系はやわらかい質感で手触りも良いですが、システィアミンより濃度も高いことがネックです。
●システィアミンを効果的に使う方法
1.スライスはロッドの幅と同じかやや広めにとり、パーマがとれやすい場合はロッドは細目を選択。
*スライスを薄めに太いロッドではパーマはかからないので注意。
2.中間処理剤(マレイン酸やレブリン酸)マレイン酸はシスティン酸の残基を除去、
レブリン酸は濡れた状態で水素結合を呼び起こす。
*この2点をクリアできるのはラミダスカールです。(動画に中間処理剤の説明があります)HPはこちら⇒
3.輪ゴムの後が残らないようゴムがけを、薬剤を浸透を促すためには水を髪に濡らす、
薬剤は1本1本ていねいに塗布、ペーパーにも水をしっかり濡らすなど細かい部分に気をつけてください。
4.カットの削ぎは均一に行いボリュームを整える。削ぎが甘いとかからなかったり、
髪にボリュームが出過ぎるので注意する。
その他には薬剤の知識とパーマにおいてのカットを知ることです。
カットの基本とパーマなどで応用できるよう正しい薬剤知識を身につけてください。