パーマは感性から薬剤知識&理論展開の方向性
ひと昔前までは感性が主流の考え方から、薬剤知識と理論展開の方向性
1.薬剤知識によって水や中間処理剤を薬剤を効果的に 2.巻き方・スライス・ロッドの使い方
ひと昔前までは中間水洗に関しては「水で流すとしまるよ!」と、すこし強めのパーマのニュアンスで、
よく先生などにアドバイスをもらった記憶があります。この時代は中間水洗によってどんな薬剤反応があるのかはわからない状態。
先生も薬剤の効果が高まるくらいの浅い理解だったと思います。
いまは、中間水洗はするのがあたりまえの認識が一般的です。
その時代は、カールよりもいわゆるウェーブしかもクルクルパーマが多い時代でしたから。
現在はヘアデザインを活かすカールヘアが主流のため、弱めに持続性のあるパーマ法が求められている。
今日はパーマ全般について技術&理論から実技でもある。
スライス・輪ゴムの留め方・ロッドの巻き方・薬剤の使い方まで幅広く説明します。
目次
1.薬剤知識によって水や中間処理剤を薬剤を効果的に
2.お客さまの希望のヘアはまず気持ちから
1.薬剤知識によって水や中間処理剤を薬剤を効果的に
■バッファ効果のマレイン酸と水素結合を呼び起こすレブリン酸
まずはじめに、薬剤を効果的に使うために必要ですが、ベースである正確なカットが大切であること。
正確なカットをベースに削ぎを中間~毛先に均一にカットします。
正確なカットと削ぎがあってはじめて、カールやウェーブが均一に表現されます。
ベースであるカットやヘアデザインがあってはじめて薬剤知識が活きる。
パーマは中間水洗や中間処理剤によってその後の持ちの良さに影響し、ここではじめて薬剤知識の大切さを認識できる。
還元剤をしっかりとる役目(バッファ効果)と、水素結合を呼び起こすレブリン酸が中間処理剤としての役割を発揮します。
マレイン酸・・・還元剤の薬剤を毛髪に残さないバッファ効果を高める。要するに酸化作用を高めることで、
カールの持続性を高める。
レブリン酸・・・毛髪内の結合水を呼び起こす(酸熱トリートメント)のようにドライの状態ではなく、
濡れた状態によって結合水を呼ぶ起こし髪のヘアケアを高める。
*結合水の特色はマイナス40°度の温度でも凍らず 、230°度でも蒸発しない
その後に中間水洗を行うことでより薬剤の作用が高まる。
2.巻き方・スライス・ロッドの使い方
■かかり具合はロッドの大小でコントロールスライスではない
スタイリストがなにが大切かは基本的(基本ベース)な力と応用する総合力です。
それにはヘアカラーの種類や使い方や、パーマなどの薬剤の効果的な使いかたなど、
気持ちを汲んだうえで総合力に協力にアピールすることが必要です。
お客さまの気持ちを組み込み、信頼されても”つぎ”がないとお客さまはサロンから離れていく。
お客さまに”スタイリストさんわかってくれる”から、ずぅ~と先までデザインの進化が止まらない、
あるいみレーサーみたいな止まらない人が、本当の意味でのプロのスタイリストだと思います。
お客さまの希望のヘアは気持ちが大切ですが、
常に進化したヘアデザインと新しい薬剤に合わせてスタイルがつくれるヘアスタイリストだと思う。