パーマとデジタルパーマのちがいと効果
軟毛で張りのない人には「デジタルパーマ」普通毛~硬い髪は「カール剤」
1. 通常のカール剤では弾力のでない毛髪 2.システィアミンに変化しているパーマ事情
チオグリコール酸は毛髪のコルティクス内にまで浸透し、結合組織を分解する能力があるので、
コルティクス内の栄養をキューティクルから流れだし、毛髪を乾燥させ水をジャブジャブ吸い込みダメージを進行させます。
パーマが強くかかり軟化している間はどんどん進行するマイナス面があり、
ハードなウェーブ感にはむいている薬剤ですが、傷める点という点ではワーストなチオグリコール酸です。
その点システィアミンは毛髪ではキューティクルまでしか薬剤の作用がすすみません。
キューティクルを折り曲げるようなカタチでカール感を表現します。
いまの流れはシスティアミンで通常のパーマで、デジタルパーマも薬剤はシスティアミンが多く使用され、
カール剤といえばシスティアミンとスタイリストにも認知されています。
目次
1.通常のカール剤では弾力のでない毛髪
2.システィアミンに変化しているパーマ事情
1.通常のカール剤では弾力のでない毛髪
■軟毛はキューティクルの枚数が少なくシスティアミンだけではかからない
冒頭で説明した通リシスティアミンはキューティクル内までしか作用しません。
コルティクス内に薬剤作用がないため傷みも少なくかかりも、巻いたような大きなカールが出る特性があります。
仕上がりもやわらかくソフトな手触感が特色です。
すこし臭いも感じますがメーカーで出ているローションを塗布すれば気にならないようです。
普通毛~硬い毛髪はシスティアミンでカールも出てきますが、
軟毛の人は、キューティクルが少ないためにシスティアミンの薬剤だけでは、
カール力が形成力が弱いため熱の力が必要で、カール形成力を補う形で濡れデジタルパーマがもっとも効果的です。
ドライした後に使うタイプは時間もかかりすぎるためお客さまも疲れてしまう。
水で湿らせてから使うタイプは、軟毛の人にはあったデジタルパーマがベストです。
2.システィアミンに変化しているパーマ事情
■髪の傷みが少なくカラー同時施術も可能なカール剤であること
傷みが少ない薬剤としてはシスティンなどが多く使われてきましたが、
より濃度の低い化粧品扱いの薬剤が主流と変化しました。
システィンの前まではチオグリコール酸が多く、クルクルパーマが求める時代もあって、
徐々に傷みをできるだけ軽くしたい薬剤が台頭、その主役である薬剤がシスティアミンがベースになっています。
薬事法の改正のためいろいろなタイプの薬剤を使用できたのが大きいですね。
ホット系パーマなどもシスティアミンが使われることが一般的になっています。
コルティクス内に作用しないシスティアミンは大きなカールで巻いたような質感が表現できて、
ダメージも少なく仕上がり感もやわらかくふんわり質感が人気を集めています。
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