ヘアカラーとPHと水道水の関係

髪のダメージ度・水道管の「金属片」・水の性質によって変化するヘアカラー

1.ヘアダメージのパターンによって処理を行う 2.水と金属片によって変わるヘアカラー

ヘアカラーを希望の色を表現しようと思って、色の計算を十分しても異なる色が出ることがある。

理由はいろいろあって単純なスタイリストのミス、水道管の腐食、地域の水質によって変化する。

お客さまのなかには黒染めなど肉眼でみてもダメージ度が図れない場合があり、

 

とくに若い子は繰り返し明るい色から、暗い色を入れるいわゆる黒染めが多い。

その他にはユニコーンや、グラデーション、ハイトーンカラーなどダメージの要因になってしまい、

キューティクルの状態などにより染料や他の薬剤が浸透しない。

 

目次

1.ヘアダメージのパターンによって処理を行う

2.水と金属片によって変わるヘアカラー


1.ダメージのパターンによってのヘアカラー


■PHがアルカリに偏りスムーズに薬剤が浸透しない

ヘアカラーだけではなくパーマや外部的(紫外線・物理的)な要因によって、

特にブリーチ後の髪は強酸に傾き、キューティクルが硬く内部に染料やアルカリ剤が作用せずに、

色が弱ったり、異なる色が出たり、彩度や明るさい色が出ない場合があります。

 

そんな場合は髪を強酸から弱アルカリにする処理や、水洗をよくする必要があります。

髪内部では活性のアルカリ剤やアンモニアが残留しているので、

AC(アルカリキャンセル)の加酸化水素水を使うこと。

 

前処理や中間処理などは意味を理解し、ヘアカラーやパーマの施術を行う必要があります。

従来の場合は頭皮に傷がついていると炎症を起こすので、ノンシャンプーや水洗いをさけるのが一般的ですが、

ダメージが強い人や、明るいハイトーンカラーを希望する人は水洗いなどしたほうが発色も良い。

 


2.水と金属片によって変わるヘアカラー


■最近大ヒットした「イルミナ」の金属片を除去する理論です

欧州や欧米は日本以上に水質も悪く、水道管も古く金属のゴミがかたまりが髪に付着します。

人間の体にいえば「悪玉菌」が多くなる、つまり活性酸素が発生し、染料が本来の発色が出なくなり、

キューティクルを金属と反応しダメージの要因となる。そのためには活性酸素を防ぐ薬剤が大切です。

 

日本は有数の水の資源国ですが、それでも北~南とでは水質も変わる。

水道設備や古い土地などは井戸水や家の配管などに影響があります。水道水は金属から溶け出し髪に残留します。

その金属片が過酸化水素と反応して発色が阻害されます。

 

性質のよいシャンプーは泡立ちが悪くなり、市販のタイプにシャンプー剤の泡立ちがよければ懸念材料になってきます。