ヘアカラーが思ったように染まらない理由
毛髪の色とメーカーのヘアカラーが適切でも色が出ないわけ
1.毛髪が傷んだ状態では染まらない 2.履歴とアンダーの計算
お客さまから望まれるヘアカラーのレベルと彩度が同じ、ヘアカラー剤を使用しても思う色には染まらない、
そんな、経験した人はいると思いますが、こういったことはよくあることで、
スタイリスト自身も経験や知識が不足し対応できない場合があります。
スタイリストがわからないのにお客さまもわかるはずありません。
なぜ、染まらないのか検証し原因を探ります。
目次
1.毛髪が傷んだ状態では染まらない
2.履歴とアンダーの計算
1.毛髪が傷んだ状態では染まらない
■彩度がとくに発色しないダメージ度
何度も繰り返し縮毛矯正やカラーや、ブリーチを繰り返した髪は、明度と彩度ともに染まり悪い。
黒染めをしてリフトアップに明るくならないし、色味も鮮やかさの発色がでない。
とくに傷んだ場合は彩度に影響があります。
寒色系でもナチュラル系の色味でも、毛髪内に染料が残っていたり、髪の中のタンパクが流失や、
タンパク変性などダメージがあると希望の発色は得られない。
それでも色を入れたい場合は手段として、ダブルカラーですねぇ・・・
色の鮮やかさや傷んだ状態でも発色は可能です。基本は傷みがないほうが明度や彩度の発色はキレイです。
いずれにしてもお客さまにはダメージがある場合は、明度&彩度ともに発色が悪いことを伝えることが大切です。
2.履歴とアンダーの計算
■アンダーカラーの状態と計算が大切です
とくに気をつけることは黒染をしたお客さまの対応です。
毛髪が黒い髪をリフトアップした毛髪は、色は思った感じには発色しません。
スタイリストの問診のミスで目視だけの判断ですと、色が染まらないのでクレームの原因です。
リフトアップ明度と彩度もほぼ思った色はでないので、問診のチャックをかならず確認する。
ブリーチ後セルフで染めた場合も同様で、染料が毛髪に残り色をサロンで塗っても色が出てきません。
いわゆる色が馴染んで黒くなってしまいます。
アンダーカラーに問題のある場合は、問診・触診・視診が重要で、
その時点で予想される色の発色具合が計算できないといけない。
また、毛髪以外にはヘアカラーメーカーのタイプによって色が異なることです。
ウエラとミルボンは同じ色ではありませんよね!
各メーカーの染料を覚えお客さまに提案する能力が大切です。