ホイルワークのベーシックテクニック
ホイルワークは明暗・軽重・動き・立体感・個性・強調を表現します
1.カラーデザイン 2.ホイルワークデザイン
ホイルワークのテクニックはかなりの割合で浸透しています。
今から15年前にホーユーさんの「ダニエルギャルビン」が、ホイルワークデザインのベースになっていて、
JHCAの検定のベースにもなっています。
ホイルワークのスキルをJHCAに入会しなくても、ダニエルギャルビンのスキルを身につけた、
インストラクターのセミナーを徹底的に習得すれば、基本的なものから応用まで対応できます。
ダニエルギャルビンはホイルワークの本場の英国で、映画のアカデミー賞のようなヘアカラー賞を受賞しています。
いろいろなバリエーションが含まれ、ショートからロングまで対応できます。
ロレアルのヘアカラーセミナーは、薬剤からホイルワークやバレイヤージュなど奥深く勉強できます。
ロレアルのインストラクターはよく勉強しているので、スキルが身に着いたらカラーのプロフェショナルなコースをぜひ!
今回はロレアルのベーシックなテキストを参考にアレンジを加えています。
目次
1.カラーデザイン
2.ホイルワークデザイン
1.カラーデザイン
■「知識」「理解」「デザイン」を知り表現する
〇色 色彩学・彩度・薬剤
〇毛髪 毛髪の状態
〇技術 応用力
色・・・2色以上使うことがホイルワークだと知りましたが、ベースとハイライトやローライトのタイプはどのメーカーにするか、
使うヘアカラーメーカーによっても色も変化します。光沢感であればウエラ、ダブルカラーであればミルボン、
オリジナルカラーであればロレアルです。
イルミナ・・・光沢感と使いやすさなどは群を抜いているカラー。
オルディーブ・・・ハイトーンカラーやダブルカラーのセカンドヘアラーにグット。
アルーリア・・・光色の種類が少ないが、色をミックスできるプロフェショナルなヘアカラーです。
■デザイン要素
色
形 +技術
質感
〇色のデザイン(薬剤選定) 色相・色彩のチョイス ベースとハイライトやローライトのタイプ
配色 色とのバランス
〇色のデザイン(使うテクニック) ワンメイク・ホイルワーク・バレイヤージュ
ホイルワークのタイプ
ホーユー・・・ホーユーのアルミホイルは長方形の形状で、細かな部分でもとりやすくかさばらない。
使いやすさや機能性といった点で評価できる
ロレアル・・・やや大きく長いロングヘアは使いやすいが、細かな部位に使う場合は向いていない。
アクセントで強調する場合や、ロングへアにはよい。
【色によってヘアスタイルに表現できること】
〇色相-やわらかさ-おくゆき-顔色を明るく イメージを図る
〇明度-ボリューム-ひきしめ-広がり うごき
〇彩度-ボリューム-バランス-とけこみ-にじませ ニュアンス
2色の組み合わせで バランス-ライフスタイル-立体感-印象
+
技術が加わりパーソナルな提案が広がる
1.ホイルワークデザイン
■ホイルワークとは2色以上の色を使い分け、全体の約10%の割合をいう
ベースカラーとホイルワークのコンビネーションによって、スタイリストがビフォーアフターの色を計算し、
お客さまが望む色を表現する。
■ホイルワークのデザイン効果
ベースカラーにホイルワークを加えることで、明度調整・立体感・質感・動きなど効果的につくることができる。
お客さまの顔色を明るく見せたり、顔をスマートに見せる効果や印象を色のよって変化させる。
トーンアップ&ダウン 明度調整
・明暗・軽重 ・やわかさ
(かおの大きい人など明るくすることで、顔を引き締めことができる)
ムーブメント動きをつける
・動き・立体感・華やかさ
テクニック例 ウィビング・ハイライト・バレイヤージュ
アクセントデザイン性を高める
・個性的・モード・アバンギャルド
テクニック例 インナーカラー
■ホイルワークのデザインポイント
いかに”差”をコントロールし、どこに”配置”するかが重要です。
1.ホイルデザインポイント
(ビフォー予想の仕上がり)
2.色のデザイン(濃淡差をつけた薬剤選定)
明度・彩度・色相
3.テクニックデザイン
チップの形状・パネルの角度・スタイルの毛流と骨格
*アクセントなのか色味で変化するのか、カタチや面積によって変化し表現。
■チップデザイン
スライシング
スライシングを引き出した毛束にカラー剤を塗布する方法。スライスを厚くするほどラインが出やすい。
浅くとるほど全体に馴染みやすい。ロングヘアなお耳回りなど使う技法。
ウィビング
ウィビングは針で縫うという意味で、スライス状に引き出し、チップを取り出し、
そのチップにカラー剤を塗布する技法。チップを大きく取ることでコントラストが強調、
細かくとるほどよく馴染む。幾何学的なカットによく合うタイプです。