今どきのフンワリカールフェミニンウェーブ
カットを活かしたカール&ウェーブ
1.カットのカールは削ぎベース 2.薬剤はシステイアミンとチオグリコール酸を併用する
カットは計算ができるメニューですが、その点カール(パーマ)ヘアは感性でかけると言われていました。
感性とはとても抽象的なことばで、コントロールがきかない、かかり過ぎたり、弱かったりすることです。
従来のパーマの時代はクシャとした、ソバージュなどのしっかりかかる質感です。
カットデザインによってカールの質感をだすスタイルが今のトレンドです。
そのスタイルに見合ったデザインでカールについてまとめてみました。
目次
1.カットのカールは削ぎベース
2.薬剤はラミダスカール
1.カットのカールは削ぎベース
■削ぎの基本とカール(薬剤の関係)
削ぎを行う理由は、ボリュームを迎えることで、カットでも毛量の多い人や、髪の太い人に調整を行うこと。
カールやウェーブなど質感をコントロールする場合には、削ぎを入れることで、シルエットバランスを整えます。
削ぎを入れずに薬剤を使いカールすることは、ヘアデザインが崩れスタイルの維持ができません。
削ぎは「ボリュームを迎え」質感を整えヘアデザインを追求すること。
カールのシルエットを整えるため、削ぎの施術方法があります。
根元は入れすぎない、中間毛からしっかり削ぐ、毛先は先細になるよう削ぐように行う。
中間から削ぎをしっかり入れ、毛先は細くなるよう削いでください。
例外的に、毛量の多い人や、毛が太い人は根元から削ぎを入れることもあります。
削ぎでシルエットバランスを整え、ヘアデザインのようにかかるようロッドと薬剤を選定します。
カール剤はシステイアミンを使う、システイアミンは薬剤の特性上カール風な質感が得られ、
中間処理剤(マレイン酸・レブリン酸)を水と希釈し、中間水洗を行い、還元剤を洗い流すバッファー効果を行い、
酸化力を高め、フンワリカールと、しなやかなウェーブを、ヘアデザイン通りに表現する。
2.薬剤はシステイアミンとチオグリコール酸を併用する
■チオの1%でキューティクルを開きシステインアミンでコルテックスに働きかける
従来のチオグリコール酸のみのパーマ時代は、コルテックス(毛皮質)を作用しやわらかくすることで、
コルテックスから薬剤の強い力が加えてウェーブを出す、この場合は髪の内部の栄養がキューティクルから流れだし、
ツヤ感やハリが失われ、髪が乾燥しダメージの原因に、そのうえロッドも細く負担が倍増する。
今どきのカール剤の主役でもある、システイアミンは1で説明した通りでカール状に適した薬剤です。
もっと進んでいるカール剤は、チオグリコール酸+システイアミンを還元剤とし使うことです。
チオグリコール酸の濃度の弱い1%を、ロットの巻く前に全体に塗布し、キューティクルを開きます。
キューティクルは硬いタンパク質のため、チオ系が作用したほうが、キューティクルが開き、
ロットを巻き終わりに、システイアミンを2%をコルテックスに働きかけ、髪を折り曲げてカールを定着させる。
この薬剤の順で使うと髪にストレスもかからず、カールやウェーブが均一にかかります。