アシスタントがヘアカラーが理解できない理由
経験不足だけが原因ではないヘアカラー剤の染料
1.メーカーによってはミックスレシピは厳禁 2.染料の作用の時間を把握
自分がまだアシスタントの時は、毛染めが発色したかどうかも判断できなかった覚えています。
黒髪ベースから寒色イエロー、グレーと、暖色オレンジ、ピンク、レッドと色の変化もたしかな確認ができず、
失敗のリスクも高くなり、ヘアカラー施術も教育されていれば遠回りしなくて済んだ。
メーカーによる染料の特長、色の発色の放置時間、毛髪による塗布量など自分で判断した覚えがあります。
明度・彩度の関係についての薬剤知識も、目で見て覚える意識が強かった、
わからないから先輩に聞いても、「俺も見て覚えたんだから、おまえもそうしろ」みたいな言葉だった。
女性スタイリストもやさしい人もいましたが、細かな薬剤の説明もなかった。
経験不足の前にヘアカラーの理論と、実技の教育マニュアルがなかった。
これからは、ヘアカラー理論はもちろん、メーカーによる薬剤の特性など知ったうえで施術にシステム作りが大切です。
目次
1.メーカーによってはミックスレシピは厳禁
2.染料の作用の時間を把握
1.メーカーによってはミックスレシピは厳禁
■アシスタントがヘアカラーができない理由は先輩も知らないケースも多い
美容師はなにも薬剤を知り使いこなすことが仕事ですが、メーカーの研究者のような深い知識は必要ありませんが、
お客さまにかかわる染料についての最低限のことを知るべきです。
アシスタントが苦手のヘアカラーの調合について、
いま出荷量も多く、スタイリストから指示のあるイルミナです。
イルミナの良さはアシスタントでも、染めムラがなければスタイリストと同じように染まる。
種類も少なく、同系色いがいのミックスする必要がなく、失敗するリスクが低い。
メーカーも開発から「イルミナ」について、むずかしい色の調合は考えていないふしがあり、
単品で染められるよう作らている、イルミナは中間色主体で作られいるので、
色の調合はしなくても均一に染められ、しかも均一に操作性もよく塗りやすい。
反面、お客さまの求めているブリーチ後の外国人のような色を発色させ、
色を調合するようにはできておらず、むしろ、逆でアシスタントも考えないで染められため、
応用が必要なハイトーンカラーには対応できない。
*スタイリストの素人化になるべく拍車をかけるている
オルディーブも売上も上がっていますが、直接染料が配合されているため、
色の調合にはあっていない、単品で使うようできている。インストラクターがミックスはしないで下さいと注意された。
酸化染料だけであれば色の調合はしやすいですからね!
売れ筋でもあるこの2社には、気をつけなければいけない薬剤の成分があることは、
スタイリストも知らない場合も多く、アシスタントは知るはずもないわけです。
2.染料の作用の時間を把握
■薬剤が作用する時間は15分くらいが発揮する
アシスタント時代や、美容学校では根元に初めに塗布し、時間が10分前後で毛先に塗布と教育されました。
髪質によってはいい場合もありますが、ダメージを負い染まりやすい人が多い、いまの時代には失敗リスクが高い。
染まりやすい人は、根元も染まりやすいわけで放置時間が長くなることで、
新生毛は明るく、毛先は暗くなることがあります。
根元はオーバータイムで、毛先はクリア剤(うすめ液)を入れないことで、
色の沈み込み作用が起こり、毛先は黒く、根元が明るい状態になる。
一般的には(ロングの場合)根元と、中間毛、毛先とヘアカラー剤を変えてコントロールする。
薬剤の作用も15分前後が良く、色も均一に染まる。
毛先はクリア剤をミックスし、根元はクリア剤はミックスせずやや暗めに、中間毛は中間のあ明るさで調合します。
とくにロングヘアの場合はこの技法が効果的です。
また、髪の状態やメーカーの染料によっても注意を払う。
既存毛だからといって低アルカリカラーを選ぶのではなく、色の彩度や明るさをコントロールするため、
染料が薄い低アルカリカラーを選ぶことで、ハイトーンカラーの色が表現できる。
ブリーチ後のカラーやハイトーンカラーは、低アルカリカラーで染料が薄いタイプを選択する。
1.で触れた染料の種類によっても色の発色が異なる。ちなみに低アルカリカラーで染料が薄いのは「ソフタッチ」です。