パーマとヘアカラー同時施術について
ダメージを最小限に迎えて施術を行う
1.中間水洗と施術にポイントがある 2.薬剤選びもカギを握る
パーマ&ヘアカラーの場合は同時に施術を行うため、ややパーマを強めにかけることをおすすめする。
とれやすいことと、中間水洗と中間処理剤を使い、ダメージと持続性を高める施術を行うことが大切です。
ヘアデザインを活かすには、カール&ウェーブの2種類でかかりを決める。
あまり強すぎるクシュとした質感ですと、ヘアデザインが崩れのでカール&ウェーブくらいがちょうど良い。
2020年にリッジ感のあるウェーブも出てきているので、全てのウェーブだけの傾向ではないので注意が必要ですが・・・
パーマと同時にヘアカラーを計算して施術を行うことが大切です。
目次
1.中間水洗と施術にポイントがある
2.薬剤選びもカギを握る
1.中間水洗と施術にポイントがある
■ワインディングの水やペーパーの浸透と薬剤を均一に
決められた施術を適切に行うことが薬剤の進化に結び付く。毛髪やペーパに水分を浸透させることで、
薬剤を最大限発揮できるが、基本的な施術を適切に行うかどうかが大きなカギになる。
今回ご紹介する2還元式のラミダスカール(1還元チオグリコール酸、2還元システイアミン)ですが、
通常の施術をベースに、ペーパーに水を浸透させ、毛髪を巻き込んだ髪に薬剤作用させること。
ワインディング後の還元剤の塗布など、ワインディングされた表と裏を両面に塗布した後、
水スプレーを全体に湿らせ、薬剤を最大限効果を発揮させる。
そのうえで、今まで説明した2還元式のラミダスカールを使う。
この時、中間水洗しマレイン酸やレブリン酸を希釈したうえで、2剤(臭素酸塩)を使い固定力を高める。
パーマ後にヘアカラーも行う、ウェーブ調整はロッドの太さで調整で行う。
2.薬剤選びもカギを握る
■弾力性がない1割の髪質はデジタルパーマや濡れデジタルパーマがベスト
スタイリストは経験や毛髪診断により、パーマやカーリング剤で薬剤が作用するかどうかはわかりますが、
まれに弾力性もなくすぐにパーマが落ちてしまう人が、ごく少数ですがいるので、
そういった人にはデジタルパーマや濡れデジタルパーマがいいでしょう。
髪に弾力のない人は、キューティクルの枚数が少なく、薬剤オンリーで作用が効かないタイプの人で、
熱の力をかりないと薬剤が作用が適切に行われない。キューティクルの硬いタンパク質が不足し、
薬剤だけのコールドパーマの作用が利かずかからない人です。
いまのカーリング剤(パーマのスタンダードタイプ)は、システイアミンですが、
s1硬い(親油性)にはシステイアミンはむかない、むしろチオグリコール酸のほうが相性が良く、
s2キューティクル層の親水性は、システイアミンとの相性が良い。
クチクラさんのラミダスカールは2還元式で薬剤が作られているのはそのためです。
ラミダスカールHPはこちら⇒
チオグリコール酸はソバージュ時代のクシュとした質感の時は良かったですが、
いまはカットを活かしたカール&ウェーブが主体で、チオグリコール酸のような薬剤だけでは、
時代的に合わないですね。クルクルした質感ですね。
システイアミンの特性は大きなカールを表現したい場合に合っていて、
カットデザインやフンワリカールにはシステイアミンがベストです。
濃度もチオに比べ低いので、ダメージを小さいですが、チオなみにかかるシステイアミンは時代に合っています。
■パーマ&ヘアカラーの注意点
パーマとヘアカラーを同時にすることで問題は、ダメージとパーマのかかりや、ヘアカラーの彩度がポイントです。
パーマはやや細目のロッドを使用し、jヘアカラーの色味は濃い目の染料を使う。
薬剤のパワーで染料も落ちてしまうので、注意を払うようにしてください。