ヘアカラーの退色後の色味は毛髪診断が大切です

メラニン色素とアンダーをカウンセリング時に確認する

1.赤みや黄みの褐色を少ないレシピ 2.ナチュラル系の明度とクリア剤による色の安定

お客さまから赤み黄みの褐色をどうにかして、そういった希望が多いヘアカラーですが、

明度の明るさによって色をコントロールします。お客さまのアンダーやメラニン色を確認してコントロールします。

退色の色が明るい場合は、既存毛の沈み込みを計算すること、補色を混ぜ根元と均一に染め上げことが大切です。

 

12トーンレベルであればクリア剤の沈み込みを防ぐ、根元~中間~毛先をアンダーを確認し、

それぞれに色の明度や彩度を確認しヘアカラー剤を作る。

個々にもった毛髪のメラニンや、明度からくる彩度の補正を補色によって均一にする。

目次

1.赤みや黄みの褐色を少ないレシピ

2.ナチュラル系の明度とクリア剤による色の安定


1.赤みや黄みの褐色を少ないレシピ


■アンダーを確認し新生毛~既存毛に分けて色をカップで分けて塗布

セミやロングの場合は3段階にわけて、色を褐色した状態を見て、色の明度や彩度を考慮して色をミックス。

赤みがある場合は、ベースになる色と、レベルダウンするナチュラル系と、補色をミックスする。

 

例:12レベルの褐色の場合で赤みが強い場合。(寒色系の8レベル)

ベースは7レベル:ナチュラル系6レベル:補色ベージュ系6レベル 新生毛

ベースは7レベル:ナチュラル系6レベル:補色ベージュ系6レベル:クリア剤20% 毛先

 

12レベルから8レベルの寒色にする場合は、7レベルの寒色系をベースに使い、6ナチュラル系(ベージュ系)くらいで、

やや暗めのレシピのヘアカラー剤を使う。12~8レベルだからといって、8レベルベースだと色が明るくなる。

8レベルだとしたら、6~7レベルの色で、ベース色を7割、ナチュラル系2割、クリア剤1割のレシピです。

 

色を作る場合はベース7:2:1の割合いで色のレシピが鉄則です。それ以外は失敗するのでベース色を7割が基本です。

色のベースを決めないと、色の発色がはっきりせず色が再現できません。


2.ナチュラル系の明度とクリア剤による色の安定


■赤みの褐色の出やすい人はナチュラル系をミックス

赤みの褐色が出やすい人は、色を加える場合には、ナチュラル系やベージュ系などが多い。

ゴールドやイエローなど明度を強調する色は、赤みの出やすい人には向かない。

メラニン色素の赤みが削る色ではなく、むしろ赤みが混ぜり色としては悪い。

 

そのため、ナチュラルブラウンやベージュなどを、ベース色にしたり、寒色系の補色で使う。

赤みが出やすい人に、寒色系だけのワンメイクにすると、グリーンぽくなるためナチュラル・ベージュを使う。

 

クリア剤を使用する場合には、明度が明るく褐色している12レベルの場合で、

8レベル程度の場合はクリア剤(うすめ液)は必要はありません。毛質にもよりますが最低で10レベル以上で、

色の沈み込みを防ぐ目的でクリア剤を使用します。

 

既存毛は明度と彩度は、使う色やクリア剤を使用するコントロールします。