カット・ヘアセット・パーマの一流を知る
一流の仕事を見るクセをつけることでトレンドが見えてくる
1. カットは計算しつくしたヘアデザイン 2.パーマやカールは理論
スタイリストは日本を代表する技術やへデザインをみることで、”いま”のトレンドが見えてきます。
カットは設計図とへデザインが同時に表現できる点で、ヘアセットやパーマはそこにスタイリストのセンスと知識がプラス。
年々レベルはカットでもパーマでも上がってきています。
今がよい点は理論がプラスされている点で、カットはスライシングや毛先を馴染ませるポイントカットなど、
シザースだけでウェート感やシルエットバランスを整える点で、セニングは一切使わずシザー1本で、
チェックだけでスタイルを完成する点です。ヘアセットは折り紙のような髪をあやつるテクニックです。
髪表面の引き出し・編込み技術・アイロン(ストレートアイロンを含む)などをプラスし、
今どきのヘアセットを仕上げる。パーマは薬剤の理論を踏まえてうえで、
そこをベースにカール&ウェーブを表現する点です。
目次
1.カットの一流は計算しつくしたヘアデザイン
2.パーマやカールはセンスと理論
1.カットは計算しつくしたヘアデザイン
■サッスーンカットは無視できないスキル
サッスーンカットの魅力は計算しつくされた表現を、シザー1本で同じ方法で誰にでもできる点です。
ただし、誰にでもできるとは言っても、長い時間と練習が大切です。
日本でも一流と言われているサッスーンカットですが、日本でもいや世界でも指折りのサロンがあります。
青山・原宿・池袋・恵比寿にサロンを構えるヘアサロンです。
こちらのサロンはアシスタントからスタイリストまで、5000円のウィックを最低でも150体以上カットするそうです。
750000円もかかるアシスタントの負担なので、スタイリストになるには大変です。
私の友人でもビダルサッスンのタカラベルモントが日本で、スタイリストを育成した会があって、
そのこ講師にもなっている友人も同じようなことを言っていました。
ビダルサッスンはヘアデザインに計算された展開図(設計図)によって、カタチを表現するわけですが、
高度なスキルを必要とするわけです。この技術をマスターすることはかなりの時間と労費もかかり、
相当な意思と忍耐が必要なわけです。身近にみた作品はクオリティも高く、素晴らしいものでした。
スタイリストとしてこういった一流の仕事をみて、刺激しできればマスターすることが大切だと感じます。
1.パーマやカールは理論
■プラスアルファ表現力のあるデザイン性
カーリング剤は薬剤の使い方と、毛髪のキューティクルの理論が大切です。
キューティクルはS1とsS2の層からなり、1が親油性2が親水性の層で成り立っています。
名古屋のディラーのクチクラさんは、2還元式で髪の負担が軽くしっかりカール&ウェーブがかかります。
中間処理剤がポイントで、希釈したマレイン酸やレブリン酸を塗布し、バファー効果を高め、酸化を促します。
2還元で1がチオグリコール酸(1%)で、2がシステイアミン(2%)で髪のダメージも最小限に、
中間処理剤と中間水洗でなめらかで、しっとりした質感のかかりを実現します。
薬剤を使用にあたっては毛髪理論と薬剤の知識が必要で、スタイリストがみずから勉強をする必要があります。
理論と薬剤を理解すれば、カットスキル(毛量調整)とデザインをミックスすることで、
デザイン性のあるカール&ウェーブがダメージを少なく実現できます。
このように美容のパーマにしても、カラーにしても技術以外に、
商材の質や内容(染料・PH度)によって求める質感や、仕上がりに影響します。