アシスタントが習うパーマ薬剤と技術の傾向
パーマはコントロールできるほど薬剤の進歩が進んでいます
1.パーマの薬剤は還元剤のタイプ選びから 2.ロッドで強弱をコントロール
この、10年で薬剤の進化が進んでいます。10年前まではチオグリコール酸が主体で、
ソバージュのクシュとした強めのパーマが主体でした。
いまはカットを活かすようなカール&ウェーブへと、かかり具合も進化して、
カットデザインや質感によってコントロールできるタイプでもある、
システイアミンが出荷量とともに、ヘアサロン全体に主役の還元剤として認知されています。
パーマの強弱はロッドでコントロールし、巻き方に関してはサポート巻き、45℃、90℃、
など、あまり神経質にならずに、ロッドの太さで強弱をつける手法が良い。
目次
1.パーマは薬剤は還元剤のタイプ選び
2.ロッドで強弱をコントロール
1.パーマの薬剤は還元剤のタイプ選び から
■ヘアスタイルの傾向とともに薬剤も変わる
美容学校で習うコールドパーマについては、チオグリコール酸がベースで教育され、
システインやシステイアミンと続きます。この5年でシステイアミンがベースの薬剤と主役に、
そもそもシステイアミンはカール感にかかる特性と、濃度がチオグリコール酸~システインよりも低く、
髪のダメージを迎えられる要因のようです。
かかり具合も、巻いたような大きなカール感が得られる、チオグリコール酸やシステインとは異なり、
国が薬剤の基準を変えて移行に従ったのと、システイアミンの特性がコールドの主流になった。
では、次世代パーマはどういうタイプかと言うと、2還元式タイプがクチクラさんから発売されている。
2還元式で1剤-1がチオグリコール酸(1%)で、1剤-2がシステイアミン(2%)を使うことでコントロールできる。
アシスタントの方にわかりやすく説明します。
【パーマがかかる仕組み】
S-1が還元剤によって結合が切られ、酸化剤によって結合が再結合され、コールド(パーマがかかる)の仕組みです。
この時、毛皮質(キューティクル)から毛皮質(コルテックス)に薬剤が作用する。
【新しいパーマがかかる仕組み】
S-1が還元剤がキューティクル1剤-1がチオグリコール酸(1%)が開き、キューティクルを開き、
キューティクルの外側に、システイアミン(2%)がによって折り曲げてパーマがかかる仕組みです。
キューティクルは2つの層に分かれ、キューティクルのS-1外側の層は親油性で、チオグリコール酸によって開き、
S-2は内側の層はシステイアミンで折り曲げるという理論です。
S-1外側の層はチオグリコール酸と、S-2は内側の層はシステイアミン相性が良い。
この作用によって髪にストレスも小さく、ダメージを最小限に抑えることができ、
毛触りもよく、パーマのかかりもコントロールできる。
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2.ロッドで強弱をコントロール
■巻き方よりもロッド選定や水分の浸透が大切
美容学校を卒業してから、シャンプーやワインディング巻き練習から始めるので、
巻き方に神経がいってしまいがちですが、スパイラル巻きなど凝った巻き方によって、
均一にキレイにかかると思いがちで、キレイに巻かれてことの越したことはないありません。
ただ、パーマの強弱を図る場合は、ロッド選定が大切な要素で、
角度など細かな巻き方を気にしますが、大きくかかり具合には影響しないようです。
〇カットデザインを重視したカール&ウェーブ
いまのパーマはカール系のかかり具合が多く、ヘアデザインを重視し、弱めはカール、
強めはウェーブなど2種類に大きく分かれます。
パーマ薬剤は薬剤いがいには、ペーパーの水分の浸透、薬剤の塗布、中間水洗など細かい部分が大切で、
細かな部分を見落とすことで、パーマがムラになったり、パーマが落ちやすくなります。
軟化時間がちょうど良くなったら。調整を行うようにロッドを1回転~2回転逆回転し、酸化剤で中和し
テンションを弱ませ、パーマのかかり具合をコントロールすることもある。
このように中間水洗、ロッドを回転数を逆回転、髪とペーパーに水分を浸透させるなど細かい部分に気をつけましょう。