カット初心者が覚えて損がないベーシック
ベーシックを覚えたらカットスクールで深くカットを理解する
1. 毛の重なりと3種類のカット 2.ヘアバランスの割合を覚える
カットで一番重要な動作は右手のシェピング(方向性)で、コーミングでしなるようにテンションを加えること。
ハサミで均一に切ることは簡単な閉開ですが、※シェーピングの引き出しが上手な人がカットが上手だと言われています。
カタチのシルエットバランスを把握したうえで、シェーピングによって全て計算されているからです。
これからの時代は本物でしか生き残れない、SMSやインターネットによってごまかしが効かない、
カリスマと言われていたヘアサロンも自然淘汰されつつある、いま、
カタチを捉えられカットテクニックが全ての財産となるでしょ。
※シャーピング理論を理解する
【ピーカーブーの山内氏のシェーピング動画こちら→
シェーピングを理解していることはスタイルの理論や構成が組み立てられている証で、
全体のシルエットバランスがその時点で理解している、今日はシルエットバランスの確認の仕方を勉強します。】
ピーカーブーアカデミーHPこちら→
目次
1.カットは右手のシューピングが重要
2.ヘアバランスの割合を覚える
1.毛の重なりと3種類のベースカット
■ウェイトバランス・フォルムバランス・ウエイトポイントを理解する
ヘアデザインの重なりによってヘアスタイルは構成されています。
毛の重ねりには大きく分けて3つ「段差が少ない」レングス「段差が狭い」グラデション「段差が広い」レイヤーと分かれる。
●OL(ワンレングス) G(グラデション) L(レイヤー)
1.レングスは同一線上にカットのワンレングス 0℃でカット
2.ファワード・バックシェープグラデションの2種類とがあります。 45℃で引きしてカット
3.頭皮に対して平行にカット 90℃でカット
FG(グラデション)・・・(ファワード)BG・・・(バック)のグラデション RG・・・(ラウンド)グラデションがあります。
FGは前方に引き出しカットする。 BGは後方に引き出しカット
RG頭の丸みにそってカットしていく技法。丸みのあるシルエット
L(レイヤー)・・・・・SL・・・(スクウエア)レイヤー・・・RL・・・(ラウンド)レイヤーがあります。
フォルムが細長く、薄く、軽いデザインです
SL切り口が四角い RL切り口が丸い
2.ヘアバランスの割合を覚える
■ウエイトバランス・フォルムバランス・ウエイトポイントで形成されるカット
ヘアセットのなどベーシックを覚える場合は、シルエットバランスを習い理解して結い上げますが、
カットに関してシルエットバランスまで覚えてカットすることはあまりありませんが、
カットは”カタチ”を整えるいがいにウエイト・フォルム・ポイントを理解する必要があります。
1.ウエイトバランス
横からみたシルエット「ウエイトバランス」と呼んでいます。
ウエイトバランスの種類には、水平・後下がり・前下がり、複合型とあります。
【水平】 ウエイトの傾斜がなく、ウエイトバランスが水平のスタイル
ウエイトバランスは主に、横から見た時のウエイト傾斜のことをいいます。
水平は同一線上にそろえる。ステムをまっすぐ下ろして直角にカットすることで、
水平のウエイトバランスを作ります。
OLワンレングス OLボックスボブ SL_型スクウエア RL_型ラウンド
【後下がり】ウエイトの傾斜がなく、ウエイトバランスが水平のスタイル
ステムをまっすぐ下ろして後下がりのラインで斜めにカットすることで、
後ろ下がりのシルエットバランスをつくります。主なヘアデザインはイザドラです。
ステム方向を下斜め引いて切ることで角度がつき、後ろの長さも長いウエイトバランスになる。
【後下がり】ウエイトバランス後ろ下がり
左右軸のパネル移動をオンザベースにすることで後ろ下がりのウエイトバランスをつくります。
主なヘアデザインはウルフカットなどにもつかわれます。
【前下がり】ウエイトの傾斜が前下がりで、ウエイトバランスが前下がりです。
ステムの方向・下斜めで引いたカットラインと、まっすぐ下して前下がりのラインで斜めにカットする。
2つのパターンがあります。
【複合型】後の傾斜が水平に、後ろ下がり、前下がりをミックスしたヘアスタイルです。
ステム方向を後方・後ろ下がりで切ることで、前下がりのウエイトバランスのベースをつくります。
次にフロント側のスペースを前方・下斜めに引いて切ることで、フロント側に前下がりウエイトバランスをつくる。
2.フォルムバランス
前から見たとこのスタイルの縦横比率をフォルムバランスと呼びます。
フォルムバランスは、レングス(ガイドライン)を決めるときのガイドの位置を設定したり、
レングスを表現するとのの指針として目安にします。ヘアスタイルを作るときの印象を方向つける。
フォルムのカタチの指針は、横の位置が1とし、縦を10.8~2.0まで長さで計測します。
【フォルムバランス】1:2.0
フォルムバランスの測り方はコーム1本を1として考え、縦は横の比率の2.0で図る。ロングデザインになる。
【フォルムバランス】1:102
横の基準は大きい幅(ウエイト)の部位を図る1.として、コームの位置の比率が1.2とします。
【フォルムバランス】1:0.8
縦の比率が小さい場合はショートヘアで「ボックスボブ」などがここに該当します。
形と印象
【長さの違いで見る】
形の比率は長さの違いでみる場合が多く、縦が0.8はショートボブで1.0~1.6はミディアムレングス~セミロングが多く、
2.0になるとロングヘアのスタイルが多い。
【シルエットの違いで見る】
前から見た時は、縦長のシルエットは「カッコよさ」「大人っぽい」、横長のシルエットは「かわいい」「子供っぽい」
など表現しやすい。
【フォルムバランスを変える】
フォルムバランスを変えるスタイリングを方向性を決める目安となり、1つのスタイルからフォルムバランスを変えることも可能。
仕上げイメージを伝える共通言語として考える。
仕上げイメージ比率
ストレート 1:1.4 毛先カール 1:1.2 アイロン巻き1:1.1
この比率も長さが長ったり、横幅が広くなることで変わります。
例:毛先にカーリング剤(パーマ)をかけることで1.2だった幅が巻き髪にすることで1.1の比率になる。
カール(パーマ)より巻き髪のほうがボリュームも小さくなる。
2.ウエイトポイント
切り始めのガイドの位置を「ウエイトポイント」と呼びます
後頭部から一番ふくらみの位置と一致します。ウエイトポイントの標準の位置は、
トップからアウトラインの一番すその位置を4分割して、上から位置と下の比率で表現します。
トップかアンダーまでが0で始まり4とします。
【ウエイトポイントの見方】
マッシュルームの原型が2:2の比率で考えます。
ロングヘア3:1でやや下部にウエイトポイントの位置に
ミディアムレングスは4:0の位置
レングスは形が変わっても、ウエイトポイントの測り方や位置は変わりません。
2:2から3:1になることも切り方やポイントの位置によって変化します。
例:前下がりボブでも通常ボブから後ろがスクウエアの場合は、2:2から3:1になる。
ショートボブにしてもロングにしてもはじめにウエイトポイントを決める目安になることで、
スタイル形成もしやすくなる。
*今回はピーカーブーのクラシックベースを参考にしてまとめてみました。