デジタルパーマは薬剤とヘアデザイン
質感を高めることは薬剤やヘアデザインを加味し導くカウンセリング
1. コールドパーマではかからないのか? 2.薬剤の知識と提案力
いまほど薬剤とヘアデザインの関係は知ることがポイントです。デジタルはパーマの持ちが良く均一にかかると思われますが、
毛髪の見極めを怠ると思ってもいない、かかり過ぎや、弱くなりすぎることがあります。
これには理由がありますが大きく分けて、薬剤の選びとカットの正確性を含めた削ぎにあります。
一般的にコールドパーマに比べデジタルパーマのほうが均一な大きなカールがかかりますが、
理由は熱を加えることと薬剤によって還元しますので、髪に負担のないかかりを実現させることが可能です。
薬剤だけではかからない毛髪の人は、健康毛だったり細毛で毛髪内のタンパク質が少ない場合に多いですが、
要因は健康毛はキューティクルも傷みがなく頑丈で、細毛は中のタンパク質が不足し薬剤が作用しないからです。
スタイリストの思った質感にならないケースは、カットの削ぎの仕方が大きく影響します。
このような原因をさがり考えてみましょう。
*毛髪の強度を測る器具を使うとデジタルパーマにあうかどうかがわかります
目次
1.コールドパーマではかからないのか?
2.デジタルパーマは価格も高く失敗も多い
1.コールドパーマではかからないのか?
■デジタルパーマ(弾力性のない)は1割の人でいいと言われています
コールドパーマでデジタルパーマのような質感にかかります。ただし、カットの削ぎと薬剤と処理剤と中間水洗が重要です。
カットが重く削ぎが少ないとかえってパーマもかからずにすぐ落ちることがあります。
逆に削ぎを入れすぎることも同様で、中間~毛先に徐々に細くなるよう均一に入れることです。
削ぎの基本は根元はあまり削ぎを入れないことが多く、中間から毛先にかけて均一に削ぎを入れ込みます。
毛先のカール感は大切要素で細くなるようにていねいに削ぎを入れます。
削ぎ用のハサミは30%前後がちょうど良いでしょう。30%~50%は髪が少なくなって髪のダメージもある。
薬剤は個人的にクチクラ(しんびよう・ヘアモード)で薬剤と技術がセットになって掲載されています。
ラミダスカールはカール状に均一にかかる、12還元式でチオグリコール酸1%とシステアミンの2%と、
通常の半分くらい濃度で還元作用を起こし、中間処理剤のレブリン酸&マレイン酸でバファー効果を施し、
中間水洗によって酸化力を高める。このカーリング剤であれば熱も必要なく毛先から均一にカールがかかる。
カットと薬剤によってデジタルパーマの質感は十分可能で、それ以上のメリットもあります。
2.デジタルパーマは価格も高く失敗も多い
■高単価でセールストークにごまかされない心がけ
デジタルパーマだから均一な大きなカールにかかるわけではありません。
薬剤やカットデザインがベースの上で成り立つメニューであることを1の項目でも説明しましたね。
デジタルパーマはコールドパーマに比べ時間もかかり、高単価でお客さまの負担は軽くはありません。
スタイリストの薬剤知識とカットベースの基礎を理解していれば、わざわざ長時間かけて費用も高額なパーマはさけましょう。
デジタルパーマも早く均一にカールできるのは、濡れデジタルパーマがおすすめです。
ドライ後に加温ロッドを使うより、濡れた髪にパーマがかけれる「濡れ」デジタルパーマがいいでしょう。
時間も早く髪の弾力のない1割人は、デジタルパーマがおすすめです。
その他の人はラミダスカールをおすすめします。
ラミダスカールの動画はこちら→