パーマは薬剤とロッド・テンションで調整する
薬剤の選択とロッドの大小やテンションでコントロール
1.カールはキューティクル構造を知る 2.テンション・ロッド大小・薬剤がカギ
パーマにおいてはヘアデザインを活かすカール&ウェーブによってカールの強弱を測る。
カールは手入れのしやすさや質感を出し、ウエーブはフェミニンならしさをリッジで表現する。
ヘアカットベースにプラスアルファパーマのカール&ウェーブを作るには、薬剤と毛髪診断や道具を使いこなす必要がある。
先にパーマのカール&ウェーブがきてしまうと、ヘアデザインは後から作る変えることはできない場合が多い。
求めるヘアデザインをベースにパーマが表現されるので、
薬剤や道具(ロッドの大小)を使いこなすことで均一なキレイなウェーブが表現できる。
目次
1. カールはキューティクル構造を知る
2.処理剤でダメージレス
1. カールはキューティクル構造を知る
■髪が健康な状態は疎水性で傷むと親水性の状態に
髪が傷むこととヘアカールが思ったようにかかるには理由がある。
キューティクル構造の理論と薬剤の関係をメーカーまかせですと、スタイリストも自分の頭で考えなくなり、
ヘアデザインよりパーマのほうに飛んでしまい、ヘアスタイルがちぐはぐになって完成度も低くなる。
ヘアデザインをベースに考え、そのうえで薬剤知識や道具を使いこなし、スキルによって完成度の高いヘアスタイルを完成させる。
お客さまのヘアデザインを似合わせることを考えることは、ヘアデザインを考えることでもある。
プラスそれに見合ったカットテクニックや、薬剤知識、道具などスキルが重ね合わせる必要がある。
2.テンション・ロッド大小・薬剤選択
■ロッドにかかる力や回転と薬剤選択
パーマはコントロールできるればカットベースのヘアデザインをそのまま質感をプラスできる。
ひと昔前まではパーマをコントロールすることはむずかしく、感覚でかけるパーマや、単純に強めにかけるだけのパーマが存在しました。
ただ、いまはそうではなく適切な毛髪診断や、薬剤知識と薬剤選定により、希望のカール&ウェーブに仕上がる。
毛髪診断がまず大事な要素で、ここの段階で誤ると薬剤知識もスキルも発揮することはできません。
髪質の把握、傷んだ履歴状態の要因、薬剤選定、処理剤の選定を使い仕上がりを万全にする。
数々の問題をクリアした状態で、初めてスキルやパーマ器具や道具(ロッド)を使いこなすことができる。
パーマのテンションも大事な要素で強く入れるか、テンションを入れないほうがいい場合もあり、
その上で薬剤のタイプを選定し、ロッドの強弱を大小でコントロールする。
やわらかい髪でとれやすい人はやや細目を選択、とれずらい人は大きめのロッドを選ぶ。
薬剤に関しても硬くかかりずらい人は、普通タイプの還元剤を使い、硬い髪でもボリュームを出さない人は大きめのロッドを選択。
ダメージ毛にはソフトタイプを使用します。カール&ウェーブには中間水洗と前処理・中間処理・後処理を、
使うことで持ちのよい弾力のあるパーマが可能です。