ヘアセットはお客さま目線で気にすること

スタイリスト目線でヘアセットは作らない

1.芸(テクニック)があることにはかならずしも喜ばない 2.お客さま目線を気にする仕上がりも必要

スタイリストはどうしてもスキルに走る傾向があり作りすぎる傾向があります。

お客さまに好きなヘアセットはと聞くと・・・ほとんど三つ編みを入れて可愛くしてください!

披露宴やお宮参りなどは若いママには多いですが、ほとんどのママはシンプルなヘアセットが好みです。

 

スタイリストはスキルを磨くことには真剣ですが、ことヘアデザインに関してはおいてきぼりの感も否めない、

ロープ網・毛束の引き出し・ルーズ感などを入れすぎる傾向がある。

スタイリストの目線ではなくお客さま目線について考えてみました。

 

目次

1.芸(テクニック)があることにはかならずしも喜ばない

2.お客さま目線を気にする仕上がりも必要


1.芸(テクニック)があることにはかならずしも喜ばない


■シンプルなヘアセットには確かなスキルの裏付けが必要

手慣れたヘアセットを行うスタイリストと、スキルは劣るけどお客さま目線のスタイリストを比べると、

へアデザインに関しては後者のスタイリストに分があると思う。

余裕はデザインに表れ、作る側の感性も大切なので、街でまとめた髪を観察し出歩くこと。

芸はあくまでも作りすぎの部分よりも、簡単そうで作れないイメージにあったヘアデザインです。

お客さまの希望を真摯に聞く耳を持つことです。例えば編込みを入れたヘアセットを希望する場合に、

お客さまが見える位置に網目がほしい場合は、前の位置から細かく毛束をはじめに分けとることで、

 

視線に見える位置により網目が見えるので満足感も高くなる。中間の位置の場合はサイドの部分の網目を見せ、

毛束の中央から毛束を引き出し網目を大きく見せる。

後ろの位置の編込みは着物にも似合った感じに仕上がります。披露宴~入学・卒業式にもピッタリです。


2.お客さま目線を気にする仕上がりも必要


■ピンを留める場合はさすように留める

頭皮からピンを指す場合はお客さまが、頭皮が痛いと思われがちですが、そんなことはなくかえってしっかりピンが留まった感じがして、

ヘア崩れもせずに安心感もあります。普通スタイリストが感じる感覚とはちがいますね!

ピン留めをたくさんつけることは、頭皮と毛束の髪がしっかり崩れないと安心できない、お客さまの心情を理解しましょう。

 

逆にピンで頭皮を指すことで、毛束も留まり安心感も生まれます。

お客さまの言ったことを理解し、心を解きほぐすようにヘアセットを作ることも大切です。

スタイリストが「今日はどんな髪型がいいですか?」お客さまは「編込みでお願いします」答える。

 

理由はお客さまも自分にあったヘアがわからないことも多く、口頭でついつい編込みと言うわけです。

どうせ編込みを入れるのであれば、お客さまの言葉尻を捕らえ、どんなヘアをしたいのかを聞き出すことです。

それが目線で仕事を行うことに通じるからです。