国内にあるカラーチャートの考え方
毛先はトナーシリーズで10レベル以上のメニューはないアルーリア
1.メーカーによって明度や彩度は異なる 2.トレンドは染料の濃いタイプ
国内には群雄割拠でヘアカラーはたくさんのメーカーがあるわけですが、
染料の濃さや配合バランスや明度は異なります。日本美容薬剤の工業会に指針はありますが、
おのおの各メーカーはカラーチャートの色や明度も異なります。
明度の高いメーカー、明度の低いメーカーと、染料の配合バランスも各社によってちがう。
問題はスタイリストがその事実を把握できていない点です。
W社を使っていたものを、R社に変えたとたん、ヘアカラーチャートで判断するわけで、最悪失敗することもある。
そんな疑問点のたすけとなるべく、国内のメーカーの明度&彩度について考えてみましょう。
目次
1. メーカーによって明度や彩度は異なる
3.トレンドは染料の濃いタイプ
1.メーカーによって明度や彩度は異なる
■ビビットな色の中野製薬の「キャラデコ」
キャラデコの染料ベースは赤ベースが強く染料が多めで、ハイトーンカラーなど透明感のある色に合いません。
赤みが強すぎて色の透明感にあっていないカラー染料で、ハイライトカラーの場合に透明感が出るのは、
染料が薄いソフタッチが適切なヘアカラー剤です。
オルディーブのアルカリカラーのカラーチャートは明度が14近くまでありますが、
ロレアルのアルーリア(毛先)トナーは10レベルまでしか種類はありません。ロレアルは明度の明るい10レベル以上の種類は必要ないとの考えで、
メーカーによってもヘアカラー剤の使い方が異なります。*ナチュラルな14/00(アルカリカラートナー)を場合によって使う
彩度も異なりますね、コレストンプラスは光沢感があり彩度感もあり、
オルディーブは直接染料によって色の彩度を高めています。色の鮮やかさもメーカーによって異なります。
染料も各社は統一したカラー剤ではないので同じ色の発色はでないですよね!
アリミノのアドミオとロレアルのアルーリアの染料は濃く、透明感やツヤ感が美しいです。
この2社と比べてもイノアはそれ以上に素晴らしい面があります。
2. トレンドは染料の濃いタイプ
■イルミナ・パリジャンシリーズは濃い染料で作られています
イルミナの色出しの素晴らしい面は、アシスタントクラスでも均一で染まり、マニキュアのように染まります。
パリジャンシリーズは寒色・暖色でも深く濃いヘアカラーで、アルーリアの中でもとくに染料が濃いタイプです。
明るいハイトーンカラーにはターゲットを絞ったカラーで染料も濃い。
個人的に注目しているパリジャンシリーズはイルミナ以上に、色もキレイでしかもコスト安です。
スタイリストでもパリジャンシリーズを知っている人は少ないと思う。ぜひ、使ってみてください。
トレンドでも染料の濃さは、流行りのデザインにあったヘアカラーで、
外国人のように透明感があり薄い色を表現するには、日本人の場合明度を高く、サイドを濃くすることで同じような質感が求められる。
ヘアデザインによってカラーリングや、ハイライトなど選ぶことが大切です。