アシスタントのパーマコントロール方法

アシスタントレベルで知識と薬剤を知る

1.薬剤と水洗&処理剤が大切です 2.巻き方よりもテンションと水と薬剤

アシスタントがパーマコントロールすることはかなり難しいのが現実です。

スタイリストでもコントロールできないのに、なぜ?って思うのが普通ですが、薬剤を正常に作用するには薬剤を知ることが大切です。

ひと昔前は巻き方や角度やロッドの大小を主に理論ベースでしたが、いまは薬剤や処理剤に加え水洗が大切な要素です。

 

巻き方や角度やロッド大小も要点において大切な要素でもありますが、より以上に薬剤や処理剤と水洗がコントロールすることが重要です。

具体的にアシスタントが知っておくことでスタイリストになった時に、パーマのコントロールにおいてパーマ理論(今の時代にあった)を考えてみました。

目次

1.薬剤と水洗&処理剤が大切です

2.巻き方よりもテンションと水と薬剤


1.薬剤と水洗&処理剤が大切です


■巻き終わった後の水スプレーやペーハーに水を浸み込ませることがキーポイント

いくらワインディングでキレイに巻いたとしても、薬剤が正常に左右するように、ペーパーやロッド巻き後に水を十分に湿らせること、

薬剤が毛髪内にしっかり作用し、計算通りのカール&ウェーブが可能だからです。

巻き方・シェープ・ロッドの大小についつい優先しがちですが、薬剤の使い方や中間水洗や処理剤がキーワードになります。

薬剤はこの10年で厚生労働省から新たに認められたシステイアミン(コスメカール)など、髪のダメージを迎えカール状にかかる還元が認められ、

傷めずPHの値も低くヘアカラー同時に施術が可能です。コスメタイプと処理剤&中間水洗を使いパーマの強弱や持続性を調整できます。

では、なぜコントロールが可能かを施術の順序を考えてみましょう。

コントロールが可能パーマ施術

1.カット終了後に髪全体に水を十分湿らせた後ワインディングに入ります。初めの時点で乾燥して施術に入るとムラのあるカールになる。

2.ペーパーは巻きながら霧吹きでよく水分を浸透させる。ペーパーが乾いているとムラのあるカールになる。

3.薬剤はカール&ウェーブに適しているコスメパーマ(システイアミン)を使い弾力性のあるカールが得られる。

チオグリコール酸やシステインはPHが高いこととかかり過ぎる傾向がある。

*アリミノのコスメカールでもいいですが名古屋のメーカークチクラの薬剤を推奨します。

4.軟化は10分前後でカール(緩い)はロッドをやや太目を、ウェーブの場合はやや細めを選択します。

5.軟化後クチクラの中間処理剤を使用する。バッファ効果

●マレイン酸+レブリン酸+活性型ケラチン配合を希釈する。 バファー効果

●レブリン酸 水素結合を促す

6.中間水洗をすることでバファー効果により酸化を高める。

7.臭素酸で2剤を塗布を行う。

要点:

1.髪によく水分を湿らせることで薬剤の作用を高める。

2.ペーパーに水を浸し薬剤の作用を高める

3.マレイン酸+レブリン酸+活性型ケラチン+レブリン酸を希釈することでバッファ効果(還元剤を洗い流す)を高める。

4.中間水洗することも処理剤と同様にバッファ効果を高める。

これらの薬剤を理解することでツヤがあり均一なカール感が得られる。

つぎになぜ巻き方やスキル(角度や巻き方・・etc)以上に大切かを考えてみましょう。


2.巻き方よりもテンションと水と薬剤


■パーマは薬剤を活用することでスキルが活きてくる

アシスタントが興味のあるのはスパイラルパーマや角度を付けたワインディングを大切にする傾向がありますが、

それが間違いだとは言わないまでも、それほど神経質になることではありません。

45度で巻いても90度で巻いてもそれほど大きな差がなく、そういったことよりも薬剤のタイプや処理剤から中間水洗することのほうが大切です。

1.では髪によく水分を浸し、ペーパーも同様に水を浸すことを説いたと思いますが、

薬剤がしっかり作用させるためで、処理剤や中間水洗も薬剤の作用を高めることです。

その薬剤を希望のヘアデザインを作ることでテンションやシェープが活かされるわけです。

かかり具合を考えずテンションとロッドの太さを計算することで、ワインディングスキルが初めて活きることでコントロールが可能になります。