デジタルパーマと普通のパーマのちがい

髪の弾力性のなさをカバーし質感を求める

1.普通のパーマとデジタルパーマの薬剤と施術内容  2.ベースカットの重要性と毛髪診断

ヘアサロンでスタイリストがデジタルパーマをかけたほうが持ちがいいからどうですか?

手入れもラクでカールヘアが楽にできるなどさまざま理由があるデジタルパーマですが、

なぜ持ちがよく手入れがしやすい理由をわかりやすく説明します。

 

デジタルパーマには薬剤やロッドにかかわるテンションなどでコントロールし質感を表現しますが、

要点でもあるカットベースと毛髪診断などかかりに左右するところと、

薬剤の選択がキーワードになってきますがその部分を集中的に考え説明させて頂きます。

 

●コールドパーマとデジタルパーマの選択の分かれ道は髪の弾力性にある。

髪の強度を表す図表

硬く太い髪 90~100ミクロン
キューティクル 7~10枚 濡れデジ&コールドパーマ

 

普通毛70~80ミクロン
キューティクル 7~8枚 デジタルパーマ&濡れデジ

 

やわらかい毛40~60ミクロン
キューティクル 3~5枚  デジタルパーマ使用&濡れデジ

この図表のようにやわらく強度の低い毛髪はデジタルパーマデジタルパーマ使用&濡れデジが良い。

 

 

1.普通のパーマとデジタルパーマの薬剤と施術内容

2.ベースカットの重要性と毛髪診断


1.普通のパーマとデジタルパーマの薬剤と施術内容


■弾力キッドを使い強度を測る

毛髪には髪を引っ張るときのパワーの値を強度で図るキッドがある。太く硬い髪には反発力もあり普通(コールドパーマ)でも、

薬剤選択と中間処理剤や水でフンワリとして質感が可能です。

髪が細く反発力がない髪や、普通毛でもやや反発力が欠ける髪には薬剤と加温によるデジタルパーマが良い。

 

現在の主要なメーカーはデジタルパーマのようにかかるコントロールが可能なコールドパーマの薬剤はほとんどありません。

理由は細かな中間処理剤なども使い毛髪のシスチン結合に作用し、パーマにかかる持ちの良さを保てる薬剤です。

ヘアサロンウェーブではそんな数少ない薬剤の中から、コールドパーマでもデジタルパーマのような質感がかかる、

「ラミダスカール」を使用しています。

■手順

1.前処理として「ぺリセア」で数分でホールを埋める

2.髪質に合わせ薬剤をスタイリストが調合 例ば硬い髪からダメージを負った髪まで

3.カット後 ワインディングし2還元式パーマキューティクルに左右するパーマ

s1は親油性 チオグリコール酸2%

s2は親水性 システィアミンを1%使用。毛髪は外側は疎水性で内側は親水性の構造を利用

 

4.軟化後はマレイン酸とレブリン酸&活性ケラチンのプレックスタイプを使用し中間水洗を行い、

還元剤を流し酸化2剤を高める。

5.後処理のぺリセアと18MEAとCMCを使用しケアを図る。

クチクラの「ラミダスカール」の動画はこちら→

 


2.ベースカットの重要性と毛髪診断


■ベースと質感調整がかかりにもデザインに大きく影響

全ての(デジタルパーマ)はベースカットがカギを握りますが、昨今のカット技術の低下が叫ばれています。

ラウンドグラデションやセイムレイヤーなどカット定義が崩れ、

グラデーションもセイムレイヤも同じような解釈に理解されている。

 

長めのロングなどはレングスでカットした後は、削ぎを不均一に”バサバサ”で終わりその後に、

デジタルパーマをかけてもカタチが不正確なので手入れもしずらい。まずは、正確なベースカットの上でデジタルパーマの操作を行う、

ヘアサロンでかけることを推奨します。