ハイトーンカラーとブリーチと薬剤の関係
毛髪診断によるアンダーと施術内容(放置時間、塗布方法)と薬剤を適切に選択
1.デザインカラー(インナーカラー・グラデーション) 2.ベースヘアカラーとオンヘアカラーの関係
重要なポイントは毛髪診断によるアンダーが重要なキーポイントになる。
損傷毛の場合はには色の発色も思った色も出にくいことや、毛髪により色の発色が希望の色には出ないこともある。
毛髪の状態を見ながら例えば放置時間など調整を行う、ブリーチを行う場合には髪が硬く太い人は放置時間も長く、
髪の浸透が良い髪にはブリーチ回数や放置時間も短く、薬剤の量も髪によって調整する必要もあり、
ブリーチのタイプによってはパウダー・固形・クリームなどを使用し髪の負担も軽くする処置を行う。
薬剤についてもデザインカラーの質感(透明感・色味を強調・・etc)によって、
メーカーの色味も変わり適切なヘアカラーを使うことで、ヘアデザインにあった色とダメージを防ぐことも可能です。
目次
1.デザインカラー(インナーカラー・グラデーション)
2.ベースヘアカラーとオンヘアカラーの関係
1.デザインカラー(インナーカラー・グラデーション)
■デザインカラーの定義はファッション性の高いヘアカラーということ
一般的な8レベル~10レベルのワンタッチ又はツータッチによって色を染める通常のヘアカラーと、
ファッションカラーの部類に入る12レベル以上の明度と彩度のカラートーンには、知識やスキルを知ったうえで施術に入る。
毛髪診断・髪のタイプの見極め・髪のアンダー・染料のタイプ・施術時間など総合的に考え希望の色出しを行う。
デザインカラーの中でもグラデーションは髪を3Stepにわけ色の調合を分けるスキルを必要とする。
根元は暗めの5レベル、中間は6レベル前後、毛先は8レベルと色出しを行う。
色出しを行うための下準備はブリーチを削る19レベル前後までレベルアップする必要がある。
セミ~ロングに3段階前後の陰陽感と彩度いわゆるトーンを計算し発色するわけで、
総合的なヘアカラー知識よ薬剤と関わるスキルを持ち合わせてはじめて”色出し”が可能となる。
インナーカラーはブリーチオンカラーの入門編です。
インナーカラーが希望通りの色を出すことで、ブリーチオンカラーなど応用的なヘアカラーに進むことができる。
毛髪診断・髪のタイプの見極め・髪のアンダー・染料のタイプ・施術時間をここで把握することで、
さらに応用力が必要な色出しが可能となります。インナーカラーはおおよその楽しみ方があり、
1.一つは単純に色楽しみたい方はインナーカラーの色を楽しむ
2.ベースカラーとインナーカラーの陰陽感や彩度感を楽しむ
1については単純に色を出せばよいわけで複雑なスキルも必要ありません。
2はブリーチオンカラーと同等の知識が必要になってくる、ベースの色合いとインナーカラーの色出し表現です。
寒色系の色はブルー系・アッシュ系を使い、インナーカラーの色の鮮やかさを表現します。
一般的にインナーカラーの場合は、寒色系の色であればインナーカラーの色はピンク・オレンジ・エモジュー(ベージュー)など、
寒色~暖色の色は問わなく色バランが図れますが、
暖色系を色ベースにした場合にはインナーカラーの色はピンク・オレンジ・パープルなどが調和が図れる。
暖色系に寒色系の色表現はむずかしさもあるのでバランスを考える余地があります。
2.ハイトーンカラーのベースとオンヘアカラーの関係
■トータルな色との調和は質を高める要素
ベースカラーの色出しは経験と知識があれば対応できますが、オンカラーにおいては薬剤のちがいやメーカーの色を理解する必要がありそうです。
オンカラーにはグラデーションのように透明感を出したり、鮮やかな色出しを行い質感を表現することが可能ですが、
薬剤の種類(アルカリ、低アルカリ・塩基性)に合わせてメーカーにより適切なカラー剤を選ぶ必要があります。
アルカリは色の持ちと色合いの濃さを強調する場合に、低アルカリは薄い透明感のある色出し、
塩基性染料は鮮やかな発色を実現します。出したい色にはメーカーによる染料をピンポイントで選ぶことが大切です。
〇色の濃さを表現する場合・・・イルミナ・イノア 〇薄い透明感・・・ソフタッチ 〇鮮やかな色表現・・・マニックパニック
メーカーの色が特定できてもレシピを知らないと色表現はむずかしくなります。