ヘアカラーと明度の高さと染料選び
ブリーチや明度&彩度を計算し染料のタイプを選択
1.明度をあげてブリーチも全頭かハイライトの選択 2.ブリーチと染料の彩度とレベル選び
明度の高さを希望する人は、若い世代~大人世代ま多くの女性が好む傾向にある。
明度と彩度そしてヘアケアが決め手になり、施術と計算が希望の色をつくるポイントになる。
ヘアケアの内容成分が突出していても、染料が各メーカーちがい、ケア効果よりも染料選びが必要なことがある。
極端にいうと市販のタイプの色が良いこともあり、高い明度と染料選びを知ることが希望の色を選ぶ近道でもある。
スタイリストが大きな美容室で使うメーカーを全て知ることはできないので、
主要メーカーの中でも特性を知ることは最低でも知りうる必要がある。
デザインカラーの、ウエラ→イルミナ、ロレアル→イノア、ミルボンアディクシーの他に、
アルカリカラーの、ウエラコレストン、ロレアルアルーリア、ミルボンオルディーブの他に、
ある色に的を絞った例ばルベル→エドル(シルバーカラー)など知っておくと幅の広い染料選びが可能です。
目次
1.明度を上げてブリーチも全頭かハイライトの選択
2.ブリーチと染料の彩度とレベル選び
1.明度を上げてブリーチも全頭かハイライトの選択
■ブリーチオンカラーの透明感「全頭」ハイライト「継続性」
明度を明るくするイコール、メラニンを削ることで発色力を高める。
ブリーチでオンカラーする場合も染料を活かすと同時に、透明感や継続性を活かす方法を選び、
明るい色を活かしながら、施術する方法2種類を選ぶことで効果的な色味が実現できる。
「全頭ブリーチの施術」
全頭ブリーチは毛先から根元まで18レベル以上に脱色することで、全体に鮮やかさや透明感が出るプラス面がありますが、
デメリットの面では、傷みが大きく、継続性が必要で費用がかかる点が気がかりですが、
19レベルまで明度を上げてオンカラーするわけで透明感が出てくる施術方法です。
*アンダーの状態や髪の状態も結果に左右します。
「ハイライトをベースに重ね塗りの施術」
全頭ブリーチで明度を明るくする施術と、ハイライトベースで重ね塗りの方法の違いは、
透明感の全頭ブリーチと、継続性のハイライトベースで、
髪の傷みの大きい全頭と、部分的なハイライトベースは傷みも軽く継続性もある。
施術方法としては、ハイライト施術とそうでない色味(例えばシルバー)を分けて塗布し、
ハイライト部位は明るく15レベル前後に、ホイルワークしていない部位はシルバーの5-6レベルを行い、
最後に重ね塗りの7レベル前後の明度(シルバー)を塗布。
全頭ブリーチは最低でも2回のブリーチとオンカラー1回と、
重ね塗り(ハイライト)はハイライト+ベース塗り(1回)+重ね塗り(1回)と計2回、回数もブリーチより少なく、ブリーチ部位も少ない。
自分個人としてはこちらの施術を覚えることで、つながる明度の高い顧客を引き留めることが可能です。
2.ブリーチと染料の彩度とレベル選び
■選ぶ色によって明度のメニューと彩度を計算する
明度が明るい色を希望する場合は、視診で見た時点で暗い色を選択し希望する場合や、
複雑なアンダーの色を選ぶことがあります。例えば黒染めと金髪を繰り返したアンダーから、
シルバーのダークカラーにする可能なレベルダウンや、ブリーチ明度が比較的低いレベルでも発色する暖色(パープルやオレンジ)などです。
明度が高く透明感の色を求める場合は、寒色系は19レベルの明るさが必要で、
暖色系の場合など15レベルでも色が発色する場合があります。この時発色するメーカーの種類や銘柄の染料をスタイリストが知ることで、
幅広いヘアカラーの対応ができることを覚えたおきましょう。
15レベルの色ではアルカリ剤・低アルカリカラー・塩基性染料などありますが、
資生堂の「ミューズ」のパープルは透明感も発色が良い。アルカリカラーに比べ色持ちはすこし劣りますが、
ミューズはパープルのような色をキレイに発色させます。
透明感重視の場合は低アルカリカラーの「ソフタッチ」は、染料も薄く、透きとった色出しが可能でやわらかな質感が得られます。
彩度つまり鮮やかさはマニックパニックに右に出る染料はありません。塩基性染料の割に色も美しく持ちがよい染料です。
アルカリ染料でもシルバー系に強い、ルベルのエドル・イルミナオーシャン・イノアブルーブルーアッシュなどです。
希望の色とメーカーの銘柄を知ることで、明るい色のヘアカラーの引き出しが可能です。