パーマのかかりずらい人の薬剤&カットコントロール

個々に異なる毛髪のタイプとかかり具合のちがい

1.軟毛はパーマが落ちやすく弾力が乏しい 2. 毛髪によるウェーブコントロール

すべて髪質がちがうように、ワインディングのテンションやロットの巻き方だけでは、

カール&ウェーブが出てこない、美容師が創意工夫し近ずけることは可能です。

パーマでむずかしい髪質は、軟毛、やわらかい髪、細いなど弾力が乏しい髪質です。

 

毛量が多い場合には削ぎで量感を整えたり、削ぎでレイヤーの角度、グラデーションの角度によって質感調整を行い、

ボリュームや量感など質感コントロールが、意図したヘアデザインが計算できますが、

軟毛や細い毛はとくに計算できないので、薬剤選び、テンション、ロットの巻き方など工夫しカールやウェーブがかかるよう近つける。

 

【基本はカットでもかかりに大きく左右しる】

パーマは薬剤やロットも要素の一つですが、カットによって大きく左右します。

レイヤーやグラデーションなど重すぎても、カールやウェーブがダレるし、軽すぎても重みがなくなり、

ウェーブがダレやすくなり、削ぎなども適切にカットラインに合わせることで、

 

パーマの質感表現やかかりに影響を及ぼします。

正確なカットは毛質やヘアデザインをバランスを考えカットでコントロールします。

 

目次

1.軟毛はパーマが落ちやすく弾力が乏しい 

2.髪がやわかく大きく富むカールウェーブが出てこない


1.軟毛はパーマが落ちやすく弾力が乏しい 


■軟毛でも均一にカールやウェーブは工夫次第で表現可能

硬い弾力性のある毛質の人は、パーマ後のボリューム広がりが計算しやすいですが、

やわらかい人、細い人は弾力性がないためリッジやウェーブだでにくい毛質のため、カールやウェーブが表現しにくいですが、

薬剤、ロット、テンション、中間水洗・処理剤(マレイン酸・レブリン酸)などを使うことで、リッジもウェーブも出てきます。

 

「薬剤」

システイアミンのハードタイプでしっかりウェーブが出る、チオグリコール酸などハード系のパーマ剤は、

髪も傷みこのタイプの軟毛の人には不向きです。

 

「ロット」

ロットの太さで調整を行う方法でウェーブやリッジ使う。例えばエバーロットでかかる(17mm)を多めに使う場合など、

普通毛や硬い毛質などは17mmオンリーでトップやサイドでokですが、軟毛の場合に17mm~16mmを交互に使うことで、

ウェーブがかからない部分を、交互でコントロールすることで、硬い髪や普通毛のようなカールやウェーブを出すことができます。

 

ロットの他にテンションをしっかり入れることで、リッジやウェーブの持ちの良さを高める。

 

「ワインディング技術の工夫」

硬い髪の場合例えば17mmをトップ~サイドで巻いても弱すぎてすぐとれるので、

16mmと17mmをミックスすることで、強めに欠けるため1mm細目を入れ、カールやウェーブを調整することで表現力もアップし、

パーマも硬い髪と同じような質感に仕上げる。

 

「中間水洗・前処理・後処理」

中間水洗と処理剤の目的は還元剤を流し、酸化剤の作用を高めるためのものです。

中間水洗はおもにバッファー効果ですが、処理剤はオラブレックスのジーマレイン酸やクチクラさんのレブリン酸なので、

髪の保湿効果を高めることで、パーマの持ちを良くするダブル効果を行う。

 


2.毛髪によるウェーブコントロール


■重さ軽さと削ぎハサミとロットコントロール

「髪の硬い人」

硬い髪の人はリッジ感のあるカールやウェーブは表現できないと思ったいる人もいると思いますが、

髪の少ない人は増やすことはできませんが、減らすことは可能で(削ぎ)により髪の量がコントロールできるので、

パーマのかかりや広がりを削ぎにより表現が可能です。

 

「髪がやわらかい人」

やわらかい人の場合は削ぎを中間毛から入れずに、毛先を主に入れることで、必要以上にボリュームダウンすることを防ぎ、

髪のやわらかさを活かしたカットを行います。

 

「薬剤によるコントロール」

現在のパーマの主はシステイアミンですが、強めはハードに弱めはソフトにと、

パーマのかかりにより薬剤のタイプを選択することになりますが、ヘアデザインによっても薬剤の強さや弱さを調整しながら、

薬剤のタイプを選択することで、コントロール可能なウェーブヘアに仕上がります。

 

現在メーカーの薬剤によっては、薬剤の主成分などさまざまなタイプがあり、

酸化剤なども臭素酸ナトリウムなど時間をかけて、ウェーブ形成が可能なタイプもある。