美容室での年代による薬剤と巻き方(デザイン)組み合わせ
若い世代~大人世代の薬剤とパーマとの関係と相違
1.毛髪診断とヘアデザインとの関連と薬剤と巻き方の関係 2.世代によるダメージによるパーマによる巻き方の対応
チオグリコール酸が全盛のむかしのパーマはいわゆる「クシュ」とした、
かけっぱなしのハードパーマが主流の時があり、現在ではカットを活かすカール感のあるかかり具合、
トレンドでいまは若い人でも強めのウェーブを求める人もいる。
パーマのかかりはヘアスタイルが時代をどう反映するかで決まりますが、その他にも年齢による強弱のちがいなど薬剤なども変化します。
いま主流になっているのはカール&ウェーブに適している、コスメカール(システイアミン)で髪のダメージも軽く、
強くパーマもかけられチオグリコール酸並みにもかかり、カールのふわっとした質感が出てくるので、
ほとんどのヘアサロンが化粧品扱いのタイプを使用しています。
巻き方についても強めなパーマや、カール感を利かした場合など、巻き方に工夫することで若い人から、
大人世代まで巻き方を工夫することで、希望するかかりや質感をコントロールが可能です。
プラスアルファ「オラブレックス」などマレイン酸やレブリン酸を使う、
中間処理剤によって傷みも少なく希望の強弱・質感などが可能です。
目次
1毛髪診断とヘアデザインとの関連と薬剤と巻き方の関係
2.世代によるダメージによるパーマによる巻き方の対応
1.毛髪診断とヘアデザインとの関連と薬剤と巻き方の関係
■カットデザインと毛髪診断との兼ね合いが良いパーマの土台になる
薬剤やパーマの巻き方を勉強してもベースである「カット」が追い付いていく必要があり、
毛髪診断~薬剤~巻き方(技術)とベースである、確かなカット技術が基本になる。
【毛髪診断】
毛質を見極めことがパーマにおいて重要なアイテムであり結果に左右します。
軟毛でもかかりやすい毛質と、すぐ落ちてしまう毛質しまう場合がありますが、このようなケースはヒヤリングだけでは、
見極めがつかないことがあり、触れて髪の乾燥状態やキューティクルの状態を見て、
髪のダメージ度なのか、それとも毛髪内のやわらかいケラチンタンパク質が少ないのかを見極めます。
やわらかい毛と軟毛とではパーマをかける時に、見極めを誤ると薬剤のタイプによっては、かかりすぎる場合があるからです。
一般的にキューティクルがかさかさした場合には、やわらかい毛質が細くなり軟毛と見間違いからです。
乾燥毛はかかりすぎますし、軟毛の場合は見た目など、乾燥毛と間違いやすい点があるからです。
やわらかい毛質が乾燥すると・・・キューティクル内のタンパク質が流出します。(ロットは太目-薬剤はソフトタイプ使用)
軟毛の場合・・・やわらかいケラチンタンパク質が少ない(ロットはやや細目-ややハードタイプ使用)
細い毛や軟毛の場合は毛髪診断する場合には注意が必要で、
硬毛や髪が太い場合はカットの正確性と”削ぎ”が結果に大きく左右します。
薬剤選択は普通毛や硬いタイプの薬剤を使うことで失敗も少ないです。
2.世代によるダメージによるパーマによる巻き方の対応
■若い世代はカットを活かす大人世代は毛髪のボリュームをコントロールする
若いせだいはベーシックなデザインから、カットラインを活かしたカールから、
モード性を加えたハードに強くかける人も一部に、出てきてはいますが基本カール感のある、
ヘアデザイン重視のヘアスタイルが多く、1カ月~2カ月でパーマがとれてしまうようなカールも好まれます。
大人世代の場合は後頭部やつむじなどが、毛髪の弾力がなくなるため、
その部分をカバーする巻き方や薬剤を見極め使い分けることです。具体的に分かれないようにする巻き方のテクニックをご紹介します。
若い世代と大人世代の場合は、若い世代であれば高明度のカラーなどの傷みに気をつけ、
大人世代の場合は髪の弾力を与えることがポイントです。
*デザインパーマしんびようホームページはこちら→
【若い世代の巻き方の技術テクニック】
若い世代の場合は硬い髪・やわらかい髪の見極めと、デザイン重視の傾向も強く、髪の弾力もあるため美容師の技術力の差がでやすく、
美容師のていねいなワインディング巻と技術力が試される。
巻き方にはそれほどかかりには影響しない・・・若い世代のパーマはカール感のあるウェーブが好まれるますが、
一般的に45度の角度でも90度(スパイラル巻き)この程度であればかかりも、質感、にも大きな影響がありません。
かかりにくい髪やバージンヘアの場合は、サポート巻きか、45度くらいがいいでしょう。スパイラル巻きですと毛先がかからない場合があります。
〇薬剤と中間処理剤・・・毛髪診断、硬い、やわらかい、細い、軟毛など4-5種類にわけ、
薬剤を変えて中間水洗や中間処理を行うことで、持ちのよい均一なヘアデザインをつくることが可能です。
【大人世代の弾力を補う技術テクニック】
「つむじ周辺は頭の上部分をボリューム出す巻き方」「セミロング~ロング」
うろこ取りでスライスを行う・・・年齢により毛髪が細く弾力がないため、前髪の分け目が分かれやすくなるのを防ぐため、
ロットのスライスをうろこ状に分けとることで、割れやすい部分を分かれないよううろこ状に巻いていく。
〇薬剤と中間処理剤・・・薬剤はシステイアミンの普通タイプで良いが、ロットの太さを調整するトップやつむじ周辺は、細目のロットでテンションをしっかり入れ、
他の部分はすこしずつ(髪が多くなってくるえりあしや耳周りなど)はすこしずつ太いロットで巻く。中間水洗と中間処理剤はしっかり行い、
髪のケアとウェーブの持ちを高める。
つむじ周辺をステムアップし巻いていく・・・つむじなどは特に細い人の場合は分かれるので、
分かれる両サイド(例えば縦に分かれる場合は)を分かれないよう角度を両方をアップステムで巻く、
両方をアップステムで巻くことで、特にショートスタイルやミディアムの長さの、トップやつむじがボリュームが出て、
ワインディングの角度を上げることで割れずらくしボリュームを引き出す。
〇薬剤と中間処理剤・・・うろこ取やつむじ周辺は同じ薬剤、中間水洗と中間処理剤を行う。
つむじ周辺のロットスライスは薄めにとり、ややロットの本数を多く巻くようにする。
セミロン~ロングをしっかりかける・・・テンションの強度をすこし高める、高めることで髪に弾力をアップさせ、
ボリュームを与えパーマの持続性を高める。
〇薬剤と中間処理剤・・・スライスもロットも普通でいいが、巻き方は45度くらいのサポート巻きに比べ、
角度を横に45度くらいで巻くようにする。スパイラル巻きでないといけないわけではなく、
巻き方の角度は45度でも90度でもかかりには特に影響はない。
大事なのはテンションと使う薬剤と水洗と中間処理剤で、薬剤もかかり具合や質感により変えていく。
例えばかかりずらければやや強めの薬剤を、かかりやすければ弱めの薬剤を使用し、ロットの大小でコントロールを行う。