パーマのかかりやすい(損傷毛)とかかりずらい(健康毛)の方法
パーマもコントロールできる時代に変化してきている
1. パーマのかかりやすい人のコントロール 2.パーマのかかりずらい人のコントロール
チオグリコール酸・システインが全盛時代の「医薬部外品」の時は、毛髪診断を誤ると途中からコントロールしようとしても、
薬剤が毛髪内に入りコントロールが不可能でしたが、現在のシスティアミン(化粧品扱い)や中間処理剤(マレイン酸・レブリン酸)と中間水洗や、
軟化後の回転数を弱めたり、ロッドの大小を変えることで、強弱の緩和することが可能になっています。
スタイリストが薬剤の知識を理解することで、適切な薬剤を選び毛髪にあった還元剤や酸化剤を選択できる。
アリミノの「クオライン」のようにコールド式パーマ、ホット系パーマに合わせた幅広い薬剤が選べる商品も開発され、
還元剤であるLシステイン・システイアミン・チオグリコール酸nや、酸化剤の過酸化水素水や臭素酸ナトリウムを使い、
傷んだ毛髪や健康毛にあった還元剤や酸化剤の使用が可能で、プラスアルファに中間処理剤や中間水洗なから、
ロットの軟化後の調整などによりコントロールが回避でき、メーカーもそれに見合った進化系のパーマ剤開発が進んでいる
目次
1. パーマのかかりやすい人のコントロール
2.デンマンブラシ1本でドライする
1. パーマのかかりやすい人のコントロール
■薬剤知識とヘアデザイン(質感)にあったパーマ剤を使いこなす
スタイリストも薬剤や毛髪知識が必要で、メーカーやディラーが協力して作った団体「ヘアケアマイスター」は、
2年間かけて厳しい基準をクリアした薬剤の試験制度があり、
内容もパーマ~からコミニケション能力アップや、顧客との経営的なことも幅広く知識を得ることができる。
パーマをコントロールするには薬剤の知識があることで、薬剤の特性なども理解できので、
メーカー側の商品の薬剤はもちろん、使うスタイリストも薬剤の特性をみながら使うことが可能です。
薬剤知識が薄いと顧客の毛髪を見極め、薬剤選びが適切ではなくなるので、一定の知識を勉強することです。
【パーマのかかりやすい人のコントロール】
パーマのかかりやすい人の薬剤や、ロットの太小を選びの見極めがむずかしいタイプの毛髪です。
パーマのかかりやすい人は損傷毛のタイプ、健康毛であってもかかりやすい人タイプの二つに分かれる。
最近は美容アプリで来店する場合が多く、初めての来店で対応しなければいけないケースが多く、
【損傷毛のタイプの薬剤選び】
還元剤をつけずに水巻を行いかかり過ぎを防ぐ、ロットの太さでウェーブのかかりを計算する。
損傷具合によって薬剤を選ぶがが、システイアミンもソフトタイプを使い、前処理にはPPTやペリセアなど損傷部に付け、
薬剤を塗布しかかり過ぎを防ぐことで希望のウェーブを出す。
注意しなければならないのは、薬剤の付けムラなどでかかり具合のムラを引き起こすことは避けるよう、
水分を髪に霧吹きで水分を浸透させ還元剤を塗布することです。酸化剤は臭素酸ナトリウムで時間を15分置くことで、
髪の傷みを緩和し傷みを軽減させる。
ホームケアは毛髪のしなやかさをアップさせるPPT配合によって、毛髪の保湿性を高めると仕上がりもしやすくなる。
2パーマのかかりずらい人のコントロール
■カットの削ぎによって薬剤を促進させる
かかりずらい人の場合は損傷毛で傷んでいる人に比べ、健康毛でかかりずらい人の方がしやすい、
薬剤はハードでチオグリコール酸を、仕上がりのやわらかさはシステインを、カール状の質感はシステイアミンが良い。
いずれにしてもボリュームが広がりやすいため、削ぎやスライシングを適切に行うこと。
最近は削ぎでもスラシングによって量感や質感を整え、パーマをかける場合が多く削ぎ過ぎると、
髪が傷んだり髪が少なくなり過ぎを抑える方が調整が可能です。
【健康毛のタイプの薬剤選び】
硬い髪や健康毛がかかりずらい理由としては、キューティクルが厚く枚数が多いことが理由の一つで、
薬剤がキューティクルないに浸透するのに時間もかかり、薬剤の作用が遅れることが原因で、キューティクルの浸透しやすくするため、
ハサミで削ぎやスライシングなどが作用を速めることができる。
チオグリコール酸・システイン・システイアミン(ハードタイプ)に、
中間水洗や前処理・後処理を行うことで、ウェーブの持ちもアップさせるのも効果的です。
ホームケアはオーガニックからアミノ酸系まで髪にあったタイプを使う。
中間処理剤や中間水洗は必須でパーマの強弱に大きく影響を与え、施術中の中で加えることでパーマのかかりの持ちが向上し、
求めたリッジ感やウェーブが表現しコントロールが可能です。