はじめてダブルヘアカラーブリーチの知識

アンダーの回数(毛染めの履歴)と毛髪のタイプにより発色が異なる

1.髪の硬毛と軟毛・髪色のメラニン量とブリーチの関係

3.アンダーカラーと薬剤のタイプの(髪のヘアカラーの履歴回数)

アルカリ染料

ダブルカラーを初めての方はインターネットで見たヘアカラー画像や、

街でみかけた色が自分の髪に考えるより”カンタン”に発色するものと勘違します。

ダブルカラーとくにブリーチには施術時間が、ブリーチ2回+オンカラーとカットを含めると4時間30分前後かかります。

 

発色の色やアンダーや髪質によっては5時間以上かかることもあります。

髪のタイプとアンダーの状態や色によっても時間もコストも変わります。

 

目次

1.髪の硬毛と軟毛・髪色のメラニン量とブリーチの関係

2.アンダーカラーと薬剤のタイプの(髪のヘアカラーの履歴回数)


1.髪の硬毛と軟毛・髪色のメラニン量とブリーチの関係


■キューティクルは硬い(10枚前後)軟毛(0枚の場合)毛髪やメラニンの削りより放置時間がかかる

毛髪のメラニンの量やキューティクルの枚数によって放置時間が変わり、

カット+ブリーチ2回+オンカラーにより4時間30分前後かかりますが、

髪の硬さやキューティクルの枚数の多さにより、ブリーチを3回~4回と施術時間がかかり5時間以上かかることもあります。

 

もちろん逆のケースもありますが、髪のやわらかさやキューティクルの枚数が少ない場合には、

施術時間も3時間30分くらいで仕上がります。ほとんど8割のかた初めてダブルカラーは4時間30分前後はかかります。

求める発色の色にも変化します。

 

【寒色】ベージュー・シルバー・ブルー・グリーンetc

一般的に暖色に比べ寒色のベージュー・シルバー・ブルー・グリーンなどは、

ブリーチをしっかり削らないと色を出すことができません。

髪の色はレッド・オレンジ・イエロー・ホワイトなどはブリーチに時間がかかります。

 

寒色の場合は毛髪にオレンジ味が残留していると、色が濁り正確な色がでてこないので、

薬剤の量やブリーチ回数を1回~2回追加でメラニンを削る必要があります。

【暖色】ピンク・オレンジ・パープルetc

ブリーチ後にオレンジ味が残量しても同系色の暖色が良く馴染み、

髪によっては1度のブリーチで発色することがあります。ただし、

高明度の高い配色の場合のピンクなどは、17-18レベルのブリーチでリフトアップする必要があります。


2.アンダーカラーと薬剤のタイプの(髪のヘアカラーの履歴回数)


■ヘアカラーの履歴状態と薬剤のタイプにより色を引き出す

【発色させるためのアンダーとは】

発色させるためのアンダーとは髪の履歴とビフォーの状態を確認し、求めるヘアカラーの色味を計算し発色させること。

例えば髪が硬く1度も染めたことがない髪は、ブリーチを3度以上に行い下地をつくり求める色を作り出す。

髪がやわらかく色白な人で明るく染めている髪は、ブリーチを1度行い下地をつくり求める色を作り出す。

 

要は髪やヘアカラーの履歴状態によりブリーチ回数を決め求める色を作り出せる。

今回は硬い髪は3度前後とやわらかい髪は1度のブリーチにより、希望の色を作り出すことが可能になってくる。

まれに、髪が硬くても速く削れることもあり、髪がやわらかくてもブリーチが抜けない場合もある。

 

【薬剤のタイプ】

現在の薬剤のタイプとしては塩基性染料(酸性カラー)と、低アルカリカラーとアルカリがある。

求める色が鮮やかな場合には塩基性タイプ(マニックパニック)や、アルカリカラーでもティントバーなど鮮やかな発色が可能です。

おもに透明感(薄い色味を出す場合には)アルカリの高い、10レベル以上の色味を合わせることで透明感の発色が可能です。

一般的には塩基性カラーのほうがブリーチさえ17レベル以上の場合は、容易に発色を引き出すことが可能です。

アルカリカラーの透明感や鮮やかな発色を引き出すには、

ハケやホイルから薬剤の知識が必要でむずかしい技術です。