バレイヤージュの意味と施術方法
手軽なバレイヤージは海外ではカッターがこなすカラー技術です
バレイヤージュの歴史はフランスのスタイリストが1974年に発表。
そこからアメリカ人スタイリストが独自にアレンジし、欧米~南米と広まり現在のスタイルを確立。
欧米人はブラウン毛なので、ワンメイクヘアカラーより需要も高く、
ヘアカラーの割合もバレイヤージュにする率も日本と違って高い。
日本でもロレアルが技術のセミナーなど開催していますが、
本場の米国やヨーロッパのバレイヤージュをユーチューブで見ても参考に、
ハケや操作の仕方が絵を描くようスムーズです。
*海外でのバレイヤージュは、カッターでもこなせる技術で、海外では分業制が当たり前ですが、カラーリストが担当しなくても対応できるようです。
細かな計算や繊細さよりも大胆さとデザインを活かす感じのカラー技術です。
ただ、バレイヤージュそのものができても、
ロングへアの基本技術の習得など、経験とヘアカラーの知識がないとむずかしいと思います。
フランスでは日本にも支店のあるモッズヘアJAPANのバレイヤージュが参考になっています。
ぜひ、モッズのバレイヤージュのヘアセミナーもGOODですよ。
1.Vバレイヤージュ(基本パターン) 2.サーフバレイヤージュ(オンブレ毛先部位パターン)
3.ライン(ストレート)の3種類を覚え使いこなす。あとは、自由に創作することのでできるのがバレイヤージュの特色です。
覚えればホイルワークより簡単で料金も1000円くらいからOKです。面に塗布することで持続性も高い。
今回はホイルワークとバレイヤージュを比べることで、より、バレイヤージュの意味を認識します。
バレイヤージュの認識(基本のタッチで自由に陰陽を表現)
バレイヤージュはすこし派手な印象を思いおこしますが、地毛と明るい陰陽を表現するヘアカラーです。
自由なハケによるタッチで基本の塗り方を覚え自分らしいカラーを楽しんでください。
目次
1.ホイルワークとバレイヤージュの相違
2.バレイヤージュの施術パターン
3.オンブレOmbre 技法
4.ソンブレ・ヘアSombre 技法
5.ヘアサロンウェーブのバレイヤージュメンズ&レディース
6.ホイルワークとバレイヤージュのちがい
7.パターン別バレイヤージュ
8.まとめ
ホイルワークとバレイヤージュの相違
ホイルワークとの違い
【ホイルワーク】
1.ホイルワークは手間と時間がかかる
2.ホイルワークはデザインの幅が確率的
【バレイヤージュ】
1.技術方法を覚えると簡単にできる。色持ちが良い
2.自由な発想でデザインがつくれる。
■ホイルワーク
イギリス(カットを活かした)などが主体で作られたテクニック。(毛束をおもに)
■バレイヤージュ
イタリア・フランス(デザイン重視)などのラテン気質的で幅が広い(面構成)
ただし、どちらがいいかというのはナンセンスです。
ホイルワークはラインが均等に入り、ヘアカットのラインを活かす。
バレイヤージュはキャンパスに絵を描くような、
自由な発想力がつき、美容師のカラーテクニックを覚えメニューアップに!
バレイヤージュの施術パターン
バレイヤージュの技法
ほとんどの美容師さんはバレイヤージュというネーミングは知っていると思います。
ではやってみなさいと言われたら・・・?
ほとんどのかたがクエッションだと思います。
今回は画像つきで3種類の技法を公開します。
01.Vバレイヤージュ(基本パターン)
5cm-8cm厚さは1cm前後の表面の毛束を図のように取ってください。
毛先にヘアカラー剤を濃く塗る要領で行います。
中央部位にはうすく塗って細くしてください。
中央にヘアカラー剤を塗ることでぼかされ自然なハイライトが入る。
02.サーフバレイヤージュ(オンブレ毛先部位パターン)
5cm-8cm厚さは1cm前後の表面の毛束を図のように取ってください。
根元は濃く、中間毛はグラデーション風に、毛先は濃くヘアカラー剤を塗ってください。
髪の表面の中間に陰陽を入れる。
*毛先にオンブレ風なグラデーションヘアカラーに使うことが多い。
03.ライン
髪の表面をとって太い毛・細い毛に根本はうすく毛先は濃く。
とってもシンプルな技法。
オンブレ Ombre 技法
毛先と中間のグラデーション
メディアでグラデーションヘアカラーで掲載されていたタイプが、
オンブレが多い技法です中間から毛先にかけるグラデションです。
ホイルワークはしっかりとして筋のようなラインが、
バレイヤージュは下の画像のように塗布します。
中間から毛先にかけてヘアカラー剤をつけて、
ベース色よりも3~8トーン明るくリフトアップ。
ソンブレ・ヘア Sombre 技法
根元から毛先をほうきで掃くようラインを
■セミやロングヘアが多いソンブレ・ヘアですが、ショートやミディアムヘアなどにもgood☆
ほうきで掃いたようなハイライトを入れます。
施術方法
「長方形でわけとった毛束から中間までブリッチして、
両サイドを線(2cm前後)を入れます」ソンブレ・ヘア
ナチュラル感を出すために両サイドいがいの、
中間にもまばらにほうきで掃くようラインを、
入れることで無造作なハイライト効果があります。
ヘアサロンウェーブのバレイヤージュメンズ&レディース
ヘアデザインによって使うバレイヤージュ
セミ・ロングヘアに”らしさ”が出る
ハリウッド女優や欧米の女性がバレイヤージュはロングヘアが多いようです。
ヘアサロンウェーブはセミからロングまでご紹介します。
バレイヤージュ(ロング)
ホイルワークのヘアカラーを1ヵ月にホイルワークを施術したお客さまです。
今回はバレイヤージュをそのまま根元から毛先まで、
バレイヤージュで染め、既存毛の髪との調和を図ったヘアデザインです。
ロングの場合も表面の毛の幅は自由ですが、
今回は細めのラインを入れています。
根元は新生毛や以前の以前のホイルワークをした部分をみながら、
自然に馴染むようにバレイヤージュラインを入れてみました。
ショートは自由にヘアデザイン
ショートヘアはサイドからフロント部分に自由にバレイヤージュを施すことが可能です。
今回はアシンメトリなサイドバレイヤージュをいれてみました。
バレイヤージュのラインをフロントとサイドに入れてアシンメトリを活かします。
メンズのホイルワーク
バレイヤージュではありませんが、ホイルワークで3色で楽しんで見ました。
施術配合
一番目ハイライト、2番目レッド、3番目ブラック
ハイライトは12レベル・レッド8・レベルブラック6レベル
仕上がり画像です夜撮ったので鮮やかさがないですが、
色のちがいがわかるかと思います。
ホイルワークもこの程度ですと費用は7000円です。
25本を入れて見ました。
ホイルワークとバレイアヤージュのちがい
人口的と自然派と対照的なハイライト
人口的なホイルワーク
イギリス・アメリカ
1.建築的・構造的
2.均一なライン(はっきり・ビビッド)
3.薬剤・毛束・ピッチによる明るさ調整
ナチュラルなバレイヤージュ
フランス・イタリア
1.水墨画・グラデション・ナチュラル
2.ヘアカラー剤の塗布量や塗り方(入りや方や太さ)でバリエーションが豊富。
3.最小限のプロセスでデザインをつくることができる。
パターン別バレイヤージュ
手軽で便利なバレイヤージュ
バレイヤージュは簡単に1-3本くらいで仕上がる簡単なヘアカラー技術。
前髪のフロント部分や分け目などポイントに使います。
費用はサロンでも異なりますが1000円から2000円で行えます。
ハケで線を描くようにラインを入れていきます。
ショートバージョン
前髪の目立つ部位や分け目付近などに使う方法。
ショートヘアのつむじ周辺など髪に絵を描くように塗ります。
下の画像↓↓
ボブヘアバージョン
どこの部位にいれることが可能なヘアカラーテクニックは、
ボブスタイルも同様でデザインに”シバリ”がないのが特長です。
画像のスタイルボブは髪の量感部分の厚みのある部分に、
オンブレの技法を使ったデザインです。
ハイライはもちろんですがローライトを組み合わせた、
デザインでも表現できます。
さまざまなパターンで自由自在に操れるバレイヤージュの特長。
下の画像はローライトを下に上をローライトを入れています。↓↓
セミ・ロングバージョン
セミ・ロングはハケを使え筆で、
キャンパスに絵を描く要領で陰陽をつけてください。
バレイヤージュは基本『線』で描くように塗っていきます。
太い線細い線や、広く太い線や極細に描く感じです。
ロングの場合は線の大小『ソンブレヘア』がよく使われます。
既存毛や新生毛がまばらでもスタイリング剤を塗ると、
自然になじみ3-4か月はそのままでもOKです。
『ロングパターン』1
下の画像はホイルワークを使った線の目の部位。その他の部位はバレイアヤージュ↓↓
『ロングパターン』2
下の画像はオンブレ(中間から毛先にハイライト)を使ったパターン↓↓
『ロングパターン』2
下の画像はソンブレを使い下にローライト上にハイライトを使ったパターン↓↓
『メンズパターン』
下の画像はブリーチを頭全体に手の平(ゴム手袋)に無造作につけるパターン↓↓
*フロントや目線の前の部位にもハケで塗る
メンズは光彩の加減から陰陽がわからないですが、
想像してみて頂ければ幸いです。
まとめ
バレイヤージュは美容業界の雑誌など人気の高いテクニックですが、
バレイヤージュだけの表現はありえないわけでヘアデザインあってのヘアカラーです。ヘアメニューのネーミングも目新しいですが、
日本人に合わせる場合にはトータルにヘアカラーが必要です。
ブリーチ-オンカラー-バレイヤージュとなるわけです。黒髪にダイレクトに入れる場合もありますが、
全体のイメージに合うか、仕事上に問題はないのかなど似合わのは単純なカラーではない気がします。
そういった意味では顧客を選ぶヘアカラーメニューでもあります。
よくバレイヤージュが似合うヘアデザインをトータルで使い、
誰でもできるヘアカラーではないと個人的には思います。
流山市にある美容室『ヘアサロンウェーブ』は定期的に美容情報を発信しています。